Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

新学年とクリスマス休暇

今年の9月から、長女かおりは1年生、長男の健斗は幼稚園の年中となりました。健斗は同じクラスの友達と一緒ということもあり、教室が変わった他には大きな変化はありませんでしたが、かおりは初めてのクラス替えを経験し、色々な変化を体験したようです。

新学期の始めの頃、流星群を見に夜の外出をした時の様子です。子供達に甚平を着せる口実ができた、と言う感じでした(笑)

夜のお散歩。甚平と石像のコントラスト。

日本でも小学校に入ると色々変化はあると思いますが、娘の場合は、宿題が出るようになったこと、初めて男の先生に当たったこと等が大きな変化でした。小学校1年生にして毎週「試験(examen)」があるので、「試験の勉強ってしなくていいの?」と聞いた所、「勉強しなくちゃいけないの?」と逆に聞かれ、答えに窮してしまいました。「多分した方がいいんじゃない?」と言いましたが、そこで娘に「試験でいい点数取ると、何かいいことがあるの?」と聞かれ、また悩んでしまいました。「そうねぇ。ずっといい点数を取ると、それだけ色々な大学に行きやすくなることかなぁ。」と言った所、「お母さんの行った大学は良かったの?」とのこと。一応、それなりに楽しくて良かったと言うと、「それじゃあ、私もそこに行くね。」との返事。もちろん、勉強ができたに越したことはないと思いますが、娘が本当に打ち込めるものを見つけて、その夢に向かって頑張ってくれることが私の願いかな・・・と思います。

息子の方は、幼稚園の年中に。同じクラスの持ち上がりで先生も同じなので、変化はそこまでありませんでした。それでも、ずいぶん語彙が増え、前より皆の話をしっかり理解するようになりました。また、昨年度までは毎朝学校に行くまでに一度や二度の癇癪を起こすのは当たり前で、運が良くて10分の遅刻、運が悪いと30分の遅刻という遅刻常習犯だったのですが、今年はその辺りもずいぶん改善され、きちんと朝ごはんを食べ、遅れずに着替えをするようになりました。そんなことだけでも大きな進歩です。子供達を学校に連れて行くのは夫の役目ですが、子供達が遅刻しないと夫も早目に職場に到着できる為、かなりプラスの影響となりました。

クリスマスのカレンダー。右はチョコレートのお菓子が入っている一般的なもの。左は、自分で何かを入れるタイプのカレンダー。今年は頑張って折り紙の動物やレストラン券等を入れてみました。

師走は、日本でも皆年末年始で忙しくなる時期ですが、こちらも学校関連でなかなか忙しい日々を送っていました。いくつかの行事について箇条書きにします。

①無原罪の聖マリアのお祭(Fiesta de la Virgen Inmaculada)

無原罪の聖母のお祭り開始の時の様子。皆で風船を放ちます。

子供達の学校はミッションスクールなので、12月8日の無原罪の聖マリアの祝日(Día de la Inmaculada Concepción)を祝う習慣があります。これは、カトリックの教義の中の一つで、「聖母マリアはイエス・キリストの母であることから、生まれた時からアダムとイブの時代から全ての人間が持つとされる原罪を免れていた」というものです。学校ではこの祝日の前にお祭りが開かれるのですが、この準備がなかなか大変でした。幼稚園に行く息子の為には、お菓子やおもちゃを入れたくす玉(piñata)の準備があり、それに入れるものを買って学校に持って行きました。また、学校で幼稚園児を対象としたおやつパーティー(merendola)があり、そのための手作りおやつの準備もありました。それに加え、二日目は「子供達は仮装して学校に行って良い」と言われているので、仮装の準備もする必要がありました。聖母マリアと仮装には何の関係もないのですが、子供達が楽しみにしているので、親は趣向を凝らした仮装の準備をしたり、仮装グッズを買ったりします。楽しいお祭りの影には、親達の努力があります。

娘は「80年代ルック(Ochentera)」と称してエアロビ風の格好に。持っていた物を組み合わせ、レッグウォーマーを買い、ラジオを見立てた小さな手提げバッグを持たせました。

皆色々な格好をしています。

息子には、ハローウィーンの時に買った黒猫のヘアバンドを付け、黒服で猫風にアレンジ。ちなみに、尻尾は私の黒い羽毛風マフラーを縫い付けて作りました。今は私のマフラーとして活躍しています。

おまけ。ハローウィーンの様子。

②劇(Teatro)

クリスマス休暇の前に、幼稚園の年中と小学生はそれぞれ劇があります。その劇の衣装の準備も必要です。息子の衣装は「エスキモー(Esquimal)」、娘の衣装は「村の女の子」。幸か不幸か、娘のクラスの教師は、「子供達が十分練習をしていないので劇を延期する」との判断を下し、12月の準備は必要なくなりましたが、こういった衣装の準備もなかなか大変でした。

それでも、仕事を休んで息子の劇を見に行き、息子が去年に比べてずいぶん成長したことを実感してとても嬉しく思いました。隣にいた男の子が息子を押しやって前に出ようとしたのですが、息子がそれを阻んで手を前に出すという一幕も。そのままバトルが続き、最後の踊りの部分はあまり踊っていなかったのですが、親としては、ちょっと可笑しく、ちょっと心強く思った瞬間でした。

エスキモーとして入場。

③クリスマス・オーナメント

学校では、リサイクルの重要性を度々呼びかけており、今回も「リサイクルの素材を使って素敵なクリスマス・オーナメントを作りましょう。」とのお願いが。私はプレゼントでもらった色々なお店のリボン、クリスマスツリーの入っていたプラスチックケース、いらなくなったシール等を使って作りました。このアイディアは良いですが、やはりこういった細々とした仕事は母親の仕事。時間のやりくりが大変でした。

我が家で作ったオーナメント。実は、黄緑のリボンは私が6歳の時に買ってもらった物です。

息子のクラスにて。色々なオーナメントがありました。

 

もちろん、こういった学校行事の他にも、12月には、年度末の仕事納め、子供達の病院通い、クリスマスプレゼントの準備、旅行の準備、娘のピアノの発表会、職場や友人とのクリスマス・ディナー等もあり、睡眠時間を削って日々の課題を乗り切っていました。本当に体力勝負です。

 

待ちに待った休暇は、家族との時間を大切に過ごしたいと思います。

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