誕生日ラッシュ
1月の休暇が終わり、ようやく普段の生活に戻ったかと思うと今度は誕生日ラッシュです。かおりの幼稚園の子供達はまだ3〜4歳なので、親も休暇中に子供の誕生日を祝うのは可哀想だと思うらしく、そういった誕生日祝も休暇明けに待っています。娘の誕生日が1月、息子の誕生日が2月、義父と私の誕生日が3月と、家族だけでもお祝いごとが続くのに加え、幼稚園のお友達や友人の誕生会、さらには友人の子供の誕生等も重なり、まさに誕生会ラッシュの日々でした。
日本で子育てをしたことのない私は日本の事情はよく知りませんが、スペインの幼稚園では、誕生日の子供達が何か小さなプレゼントをクラスの皆にプレゼントするのが一般的です。クラスの子供達全員分を買うということで、可愛いけれど高すぎないプレゼントとなると、なかなか選択肢が限られてきます。クラスには食べ物にアレルギーのある子供達もいる為、安易にスナック菓子やキャンディーを買うこともできません。そうなると、大体可愛らしいシール、ボールペン、シャボン玉セット等が一般的でしょうか。とは言え、他の子供達と自分の子供のプレゼントがかぶってはいけないと思うのが親心。意外とプレゼント探しには苦労します。そういう点、優秀な文房具の多い日本出身の私はラッキーだと思います。今回は、イワコー(株)の動物消しゴムを60個近く買って、子供達に2個ずつプレゼントしました。キリンやゾウの消しゴムが大人気だったと聞きました。学校では色々なイベントがある為、こういうイベントを一つ一つクリアする度にホッと一息です。
誕生日当日。幼稚園では、娘は高い椅子に座り、先生の作った名前入りの髪の冠を着けてもらい、皆にハッピーバースデー(スペイン語)を歌ってもらったそうです。いつになく上機嫌で教室から飛び出してきました。
Cumpleaños Feliz
Cumpleaños Feliz
Te deseamos todos
Cumpleaños Feliz
娘は生クリームが好きではないので、大きなクッキーとパウンドケーキを作ってお祝いをしました。誕生日プレゼントには、姉がくれた「アナ雪」のエルサのエプロンや塗り絵のノートです。子供達は色々なおもちゃを既に持っているので、私達からは大きなプレゼントは特にしません。義両親からはプレイモビルのお家セットだったのですが、残念ながら息子が小さい部品は口に入れてしまう為、娘に「これは健斗が大きくなるまでお預けにするよ。」と言って理解してもらい、しまうことになりました。どのおじいちゃん・おばあちゃんもそうなのかも知れませんが、義両親はとにかく子供達にプレゼントをしたいという気持ちが強く、前もって色々な物を準備する為、子供の興味や年齢とおもちゃの対象年齢が微妙に違うことも…。彼らの優しい気持ちをありがたいと思いつつも、その辺りの調整が時々難しいこともあります。
さて、2月には出張から帰った4日後に息子の誕生日がありました。息子にも、本当に息子が欲しい物を買うということで、日本で赤のミニカーを買いました。色々迷いましたが、せっかく日本に帰ったということでトヨタ車に(笑)実は、仕事や家のことが忙しかった上、時差の関係で夜に子供達を寝かせると何もできない日が続き、結局なにも準備ができないまま当日に。「健斗はまだ誕生日はよく分からないから、当日何か作ることにしよう。」と思っていたのですが、何と帰宅したらケーキができていました!お手伝いさんが気を利かせて作ってくれたのです。本当に本当に嬉しかったです。
息子は皆に言われるままにローソクに息を吹きかけ、初めてバースデーケーキのローソクの火を消すことに成功。でも、再度点けてまた吹き消そうとすると、もうそれは待てなかったようで、手でケーキをつまんで食べ始めましたが。プレゼンをと開けるのは私達が手伝いましたが、赤いミニカーはすごく喜んでもらったようで、ずっと車のライトを点灯させて遊んでいます。(ちょっとうるさいです。)
そして、私の誕生日。その前日に、娘が「お母さん、この部屋におじいちゃんとおばあちゃんが準備したお母さんのプレゼントがあるの。でも、秘密だからね。」と言い、それを夫がたしなめていたので、大体何かあるのは知っていました(笑)
いつもより早起きをした娘が、仕事に行こうと準備をしていた私のベッドにプレゼントを置いて待っていました。「ママ、プレゼントだよ。」と言って開けるように頼まれ、忙しいながらも開けると、茶色の革のジャケット、ウールのスカーフ、バースデーカード、娘の絵が入っていました。最後は仕事に遅れそうになって走って家を出ましたが、初めて娘が私の誕生日に積極的に関わってくれた年ということで、本当に幸せを感じました。
夜は、仕事を早く抜け出した夫が、以前から私がほしかった普段使い用の万年筆をプレゼントしてくれました。Kawecoというドイツのメーカーのもので、シンプルながらとても気にっています。
家族の誕生日の他、娘の友達の誕生会というのも色々ありました。皆が皆盛大な誕生会をする訳ではありませんが、学校の友達同士で呼び合うということが始まり、とにかくイベントが増えました。
一つ目は、娘とは別の学校に行く男の子ニコラスの誕生日。この男の子のお父さんがイベントを企画する仕事をしていることもあり、誕生会はかなり盛大なもので、レストランの地下のイベントスペースを貸し切ってのものでした。このお父さんとその他パパ2名が参加した「バンド」による生演奏、空気で膨らませたすべり台、機関車トーマスのデコレーションのついた食べ物やケーキ等、なかなか面白かったです。
もう一つは、娘が仲良くしている友達二人の合同誕生会で、小さい子供達をメインにしたイベントルームにて行いました。その名も”Princelandia (Princess Land)”。。。4〜6歳の女の子がお姫様の格好をし、モデルのように舞台を歩くというもの。全てがピンクでなかなかすごかったです。
それでも、子供達が着替えてお化粧をしている間に親達はゆっくり話すことができ、それはそれで良い機会でした。場所や演出はかなり凝っていますし、家に沢山人を招くより気楽にパーティーを行えるという良さはありますが、「女の子の夢=お姫様」という考えを小さい頃から植え付けるような印象も受け、ちょっと人工的かな…と、個人的には思いました。
娘の誕生日はクラスで一番最初の1月ということもあり、私達は特に何もしなかったのですが、「来年の子供の誕生会は、公園でパーティーとかの方が私達のやり方に合っているかな」と夫と話しました。
3月は仕事も忙しく、夜9時過ぎまで職場に残ったこともありました。出張から3月中旬まではバタバタしていましたが、それを何とかこなせたのも家族の理解があったからだと思います。あっという間に日々が過ぎていきますが、多少疲れていてもできる限り行事を楽しみ、家族との時間を楽しむことで、私も日々の生活を充実したものにしていけるのかな、と思います。