Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

大晦日〜ひいおばあちゃまのお誕生日

あけましておめでとうございます。
例年のことながら、2011年の大晦日も怒濤のように過ぎ去りました。

夜は更け、新年が近づきます。

夜は更け、新年が近づきます。

日本とスペインの大晦日の違いについては既に以前のブログに書きましたが、やはり大きな違いは「年末の大掃除がないこと」「大晦日定番の夕飯のメニューがないこと」「新年になった後の大騒ぎはあっても、元旦に皆で揃って特別の朝食をいただく風習はないこと(そもそも、朝食の時間に起きない)」等でしょうか。(詳細は最後のリンクをご参照。)

フォワグラ2種と、リンゴとグレープフルーツのサラダ。

フォワグラ2種と、リンゴとグレープフルーツのサラダ。

今年の大晦日は義両親、義弟と義弟の彼女、私たちと娘の計7人だったので、クリスマスのディナーと比較すればラクで仕方ありませんでした。メニューは大体考えたものの、既に美味しいフォワグラは購入済み。それにちょっとしたサラダを添え、さらにタラとトマトのオーブン焼きを2皿目に出し、デザートは私が作るブッシュ・ド・ノエル。毎日重い食事が続いていたので、できるだけ軽めに・・・ということで、通常のスペインの大晦日のディナーに比べるとあっさりとしていましたが、やはり日本の年越し蕎麦と比べると随分違いますよね。

テーブルの飾り付けは、クリスマスらしさを取り除きつつも、ちょっと冬らしさを入れて作りました。あるものを組み合わせただけですが、それなりに喜んでもらえたようです。スペイン滞在の6年の間に、どうやら私は義母のスタイルを随分取り入れたようです。義弟は我が家に着くなり「このテーブルはHarukiがセットしたの?それともお母さん?」と聞いてきました(笑)

娘はいつもの通り、記念写真に参加した後はベッドに。おばあちゃまに本を読んでもらい、ご機嫌の一日でした。

不思議なもので、1歳未満でももう自分の好きな本があるようで、あまり好きでないものは手で払いのけるようになりました。ちなみに、今好きな本は、日本語では林明子著の「おつきさま こんばんは」。おつきさまが舌を出す絵を見ると一緒に舌を出すようになりました。

かおりの好きな本「ひよこのペペ(El Pollo Pepe)」。いっぱい食べて大きくなるひよこの話です。

かおりの好きな本「ひよこのペペ(El Pollo Pepe)」。いっぱい食べて大きくなるひよこの話です。

大晦日の後は、1月5日にかおりのひいおばあちゃまのお誕生祝いです。1月6日はスペインの一大イベント公現祭です。1月5日〜6日の明け方に、キリストの誕生を祝って東方の三博士(Reyes Magos)が来たことに由来しており、1月5日〜1月6日の朝に子供達にプレゼントを持ってきてくれることになっているのです。これがスペイン版サンタクロースで、皆が「クリスマスのプレゼントは何をもらった?」と聞く時にはよく「Reyes Magosは何を持ってきた?」と言いますね。

ローソクを吹き消すひいおばあちゃま。

ローソクを吹き消すひいおばあちゃま。

スペインでは24〜25日のサンタクロースも一般的になりましたが、伝統的には1月5〜6日のみでした。両方のお祭の出所は一緒なので日にちも近く、親にとっては痛い出費ですね。ちなみに、悪い子には石炭を持ってくるらしく、お店によっては石炭に似せたチョコレートを袋に入れて売っていたりもします。(この石炭の話は誰かが作ったに違いありません・・・。)

ひいおばあちゃまの誕生日は私も仕事があり忙しくしていたので、1月6日のお休みの日にゆっくりお祝いをしました。伝統的なお菓子Roscón de Reyesに生クリームが入ったものを買い、それにお誕生日のローソクを立ててお祝いです。ひいおばあちゃまはとても嬉しそうでしたが、かおりが不思議そうにローソクの立ったケーキを見ていて、ひいおばあちゃまは嬉しそうにひ孫を眺めるという構図に。ともすると、娘が主役のようでもありました。

ひいおばあちゃま、これからも元気でいてね。

大晦日の様子:
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