バーベキューの季節
初夏になると、色々な友人からバーベキューのお誘いがかかります。4−5月からは外で過ごすのが気持ち良くなり、皆休みの多くの時間を(夜まで)外で使うようになるからでしょうか。家族や友人と一緒に休息を取り、景色の良い場所でするバーベキューは最高の贅沢です。
先週末は、1ヶ月も前から予約していしていたバーベキューの日でした。夫の以前の職場の同僚達とは、仕事が変わってからもよく会うのですが、このバーベキューは毎年外せない行事の一つ。このグループでは、夫は料理上手で知られています。そのせいか、バーベキューのお誘いがかかるや否や、バーベキューソースのレシピ探しを開始。インターネットで色々探し、吟味した中から私にいくつか選ぶようにと頼んできました。最終的には、二人で「リンゴのコンポートとシナモンのバーベキューソース」と、「スパイス入りのスモーキーバーベキューソース」の二種類を選択。さらに、夫はギネスビールを使ったミルクシェークのレシピを見つけ、そのデザートを念のため試す凝りよう。。。毎週末、何かしら準備をしていたような気がします。
日本のバーベキューと言うと、お肉やソーセージの他、ピーマン、人参、トウモロコシや椎茸、もやし等たくさんの野菜が入り、〆は焼そばというのが一般的だと思います。
対照的に、スペインのバーベキューは、野菜がないことが多いです。さらに、鶏の手羽先やもも肉、ハンバーガーの他、チョリソ(Chorizo;スペイン風ソーセージ)やモルシーヤ(morcilla;血のソーセージ。中にはお米やスパイス、タマネギを入れるものも。)等が必ず含まれます。〆という考え方はなく、とにかく食べられるだけ食べるのが一般的でしょうか。個人的には、野菜があるバーベキューの方が好きですが、チョリソもなかなか美味しいですよ。
バーベキューは、マドリッド郊外のグアダラマ山脈の辺りにある、友人の両親の別荘で行われました。当日は、各自が担当のものを持ち寄りました。お肉担当、おつまみ担当、飲物担当の他、3カップルが手作りデザートを持ち寄ってくれ、お昼過ぎから開始したバーベキューが終わったのは、何と午後8時。さらに、そこからサッカー観戦が入り、最終的に別荘を後にしたのは夜中過ぎ、帰宅したのは午前1時半でした。いつものことながら、皆のエネルギーには圧倒されます。どれもとても美味しく、穏やかな陽射しを受けての外での食事はとても美味しかったです。
娘は、日中は良い子にしていてお昼寝もしたのですが、やっぱり夜までそのペースでいることはできず、8時過ぎからぐずり始めました。一人で静かな場所に置くと泣き始めるし、かと言って皆と一緒にテレビでサッカー観戦をすると、周りの音で落ち着かず、ちょっと可哀想なことをしたかな・・・と思いました。(その分、次の日はゆっくり家で過ごして休みました。)とは言え、日中はずっと皆にニコニコ笑いかけていたので、友人も皆娘と一緒にいるのを楽しんでくれたようで良かったです。
夫の同僚の友人や、彼らの恋人/奥さんも参加した為、最終的には20人以上の大人数での集まりとなりましたが、全く異なる職種や経験の人達と沢山お話ができ、とても楽しいひと時を過ごすことができました。面白かったのは、このグループで唯一の子持ちは私たちだったので、色々と子育てに関する質問が出たことです。
「子供が生まれると、夫が相手にしなくなるというのは本当?」「授乳をすると、自分だけに仕事がくるから大変でしょう?」「仕事との両立はできそう?」「会社での対応は変わった?」「子供が生まれる前と後では、週末のプランが大きく変わる?」といった質問を通して、他の人達の子育てへの関心、不安についても知る事ができ、ちょっと面白かったです。
ちなみに、私のケースでは、子供が生まれてからは、夫がさらに二人の関係に気を配るようになったのを感じます。なので、確かに二人の関係が多少変わったとは思いますが、子供にのみ注意が行くということはないみたいです(笑)
楽しい一日が過ぎ、皆満足して帰宅です。次の日には、皆が自慢のレシピを送り合っていたのがまた面白かったです。今度のバーベキューはいつになるでしょうか?