バルセロナ出張
クリスマス前のバルセロナに出張で行ってきました。バルセロナに行ったのは今回で2回目。1回目は2008年ですから、あっという間に2年が経ったことになります。その時に見たガウディ建築のバトリョ邸(Casa Batlló)が大変印象に残りましたが、まさかその建物がバルセロナのオフィスのすぐ近くにあるとは思いませんでした。
朝7時発のAVEに乗り、10時半にはバルセロナの市の中心にあるオフィスに到着。妊娠8ヶ月ということで周りの人にはちょっと心配されましたが、AVEの旅は本当に快適であっという間でした。
仕事の方も必要なことを片付けられて一安心。何よりも、バルセロナオフィスの人達の仕事を実際目にする事ができ、皆と話せたのが嬉しかったです。彼らのお陰で妊娠糖尿病でも食べられるもの(サラダ、スープ・・・)をしっかり食べる事ができ、充実した2日間を送る事ができました。(本当はピザも少し・・・笑)本当に感謝で一杯です。
バルセロナはクリスマスのイルミネーションでいつにも増して綺麗でした。寒さがかなり厳しくなり、歩いていると耳が痛くなる程でしたが、グラシア通りの建物は昔の優雅な雰囲気をそのままに残し、クリスマスの装飾と相まって華やかでした。
バルセロナのあるカタルーニャ地方ではほとんどの人がカステリャーノ語(いわゆる標準スペイン語)を話せますが、彼らの母国語はカステリャーノ語とフランス語を混ぜたような言語カタルーニャ語です。フランコの独裁政権時代にはカステリャーノ語が強制されたと言われ、それはスペインの歴史の暗い部分と捉えられています。ですが、必要以上に「受難の歴史」を強調する人達もいるので、全てを真実とするのはいささか危険なことでもあります。中には急進的な政党もありますが、カタルーニャの人全てが独立志向という訳でもないので、実際に住んでいる人達と話せる機会は貴重です。
ちなみに、バルセロナにはカステリャーノ語で書かれた物がたくさんありますが、本屋、レストラン等の全国的なチェーン店が店名にまでカタルーニャ語を用いているのが興味深かったです。
追記ですが、タクシーの運転手の人と帰り道でお喋りを楽しみましたが、この人は「ミンクの毛皮(abrigo de visón)」をずっと「バイソンの毛皮(abrigo de bisonte)」だと思っていたそうで、「あの上着一つに沢山の動物の毛皮を使っているのはおかしいと思っていたんだよ。」と言っていたのが面白かったです。スペイン語で学ぶとこういうことがあるんだなぁ、と楽しく思いました。