Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

田舎の家

“Casa Rural”を日本語に直訳すると「田舎の家」です。ただ、スペイン語で言う”Casa Rural” は単なる「田舎の家」という意味ではなく、週末等に貸切で使える家を指します。この「田舎の家」 の条件としては、以下のものが挙げられます。

週末に滞在した「田舎の家」。家も良いですが、今回の家の敷地の広さにはびっくり。のびのびと過ごせました。

①郊外にあって自然と触れることができる。
②家のスタイルは田舎風。石やレンガでゴツゴツとした壁や、木の梁がむき出しになっているもの、カントリースタイルのタイル張りの床等が一般的。

台所の一例。http://www.toprural.comより。

今回滞在した田舎の家のリビング。オープンキッチンになっていて、かなり広々としています。

③数家族で泊まることが想定されている。2つ以上の寝室があり、通常は更にベッドやベビーベッドを追加することが可能。

部屋に、こんな形で折りたたみ式のベビーベッドを設置してくれました。

④広い土地(庭)がついている。庭でバーベキューをしたり食事を取ったりできるような設備がある。(中には、猟ができる土地がついた家の場合もあり。)

バーベキューの設備。薪の準備もしてあり、なかなか使いやすかったです。

⑤「一泊◯◯ユーロ」と書いてあっても連泊での利用を指定されることが多く、「週末○○ユーロ」「1週間◯◯ユーロ」といったプランで受け付けることが多い。
⑥料理洗濯可能。(洗濯は、家によっては洗濯機がない場所もあり。)
⑥滞在中は、「田舎の家」所有者と必要な時に連絡は取れるものの、基本的には自分たちの家として使用。所有者は家には来ない。

2011年の日記で一度この「田舎の家」についての体験を書きましたが、先週末に久々に友人家族と一緒に滞在したので、さらに踏み込んで書きたいと思います。

ナヴァルエンガの橋。川の水も透き通っていて綺麗でした。

今回私たちが選んだのは、アヴィラ県(Avila)にあるナヴァルエンガ(Navaluenga)という村。マドリッドから車で2時間弱という近場であったこと、山や川に近く、子供達が自然と触れられること、庭が広く、屋外でバーベキューができること等が決め手となりました。

http://www.vacances-location.net/より。赤い四角の部分がナヴァルエンガです。

最近では、このような「田舎の家」検索のホームページもいくつかあり、条件や値段で内容を絞り込み、家主とメールで交渉をして家を選ぶということが簡単にできます。”Top Rural“等のページが人気です。普通のホテルと同じように、人気のある「田舎の家」は数ヶ月先まで予約でいっぱいですが、直前でも探せば中々良い場所が見つかります。

マドリッド郊外の田舎の家。こんな場所もなかなか素敵です。toprural.comより。

予約の確定には、通常 宿泊費の一部を前金として入金する必要があります。その後は、当日に家主 から説明を受けて鍵を受け取るのみ。何か困ったことや必なことがあれば家主に連絡をすることはできますが、基本的にはそれ以外に家主との接触はありません。鍵の返却も、「郵便ポストに入れておいて下さい。」と言われておしまいということもあり、かなり簡単です。この辺りは、 世界中で利用されているAirbnbのシステムでもよくありますね。(私たちのAirbnb利用経験については、2015年9月と、2016年8月のものを参照下さい。)

ナヴァルエンガには、二つの友人家族と滞在しました。大人6人、子供6人の計12人です。上は6歳の長女、下は11ヶ月の次女と小さい子供達ばかりなので、家の周りでできる活動を色々選びました。家の近くの小山を登ったり、周りの馬や山羊を見たり、バーベキューをしたり、子供達とミニゴルフをしたり・・・そんな活動がメインでしたが、子供達はとても滞在を楽しんでいたようです。大人にとっても、子供達との時間はもちろん、子供達を寝かしつけてからの「大人の時間」が楽しく、久々に皆でゆっくり話をすることができ、思い出に残る滞在となりました。皆で一緒に料理をしたりするのも楽しかったです。

この家の庭にはテーブルと椅子があり、子供達は、外でバーベキューを楽しんだ後はボール遊びをしていました。

子供達は馬に大喜び。ひとなつっこい馬に早速「Mimosa(甘えん坊ちゃん)」という名前をつけて可愛がっていました。

ナヴァルエンガ自体は、料理が美味しいアヴィラ県に位置しているだけあって、お肉もお魚もとても美味しく、非常にボリュームがありました。普通の食事も、おつまみのタパスも、マドリッドで出るものの1.5倍位の大きさだったと思います。

ジャガイモとベーコンをカリッと揚げたもの、オリーブオイルとパプリカ(ピメントン)をまぜたタパス。盛り付けも豪快です。

その他にも、マドリッドでは味わえない広々とした景色も印象に残りました。山々に囲まれた広い公園、明かりがほとんどない野原で見る美しい星空(流れ星も見えます!)、澄み切った小川と芝生のある川岸、ローマ時代の橋。贅沢な時間の使い方だとしみじみ思いました。

ちょっとした山登りも体験。

遊び疲れた後は、大人が夕飯の準備をしている間に映画タイム。

「田舎の家」に滞在して発見したのは、息子が大の虫嫌いだということです。1センチ以上の巨大なアリを見てギャーッと叫び、アリをまたいであるくことができずに迂回している息子…。もっと田舎に行かなければ、と思いました 。私も虫はそこまで好きではありませんが、子供達が自然と触れ合う機会をもっと作った方が良いみたいです。

チョウチョやアリにドキドキする健斗。これではいけませんねぇ。

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