音楽を通じて
実は、9月から音楽を通じて色々な出会いがありました。その中でもなかなかない出会いが一つあったので、思い出に日記に書きまする。
それは9月の初め頃。いつものように音楽図書館でピアノを弾いていたら、いきなりノックをしてドアを開ける人が。彼はあるグループのボーカルを担当している人で、自分たちのグループのキーボード奏者を探す為に音楽図書館に来たそうです。ビラを貼るだけだったんですが、たまたま私の練習部屋の前を通り、部屋の前で耳を澄ませること15分。最終的に「この人にしよう。」と思ってノックしたそうです。
最初は特に興味のなかった私ですが、彼の持って来たCDを一応聴かせてもらうと、これがなかなかおもしろい曲ばかり。しかも言語はスペイン語、イタリア語、バスク語、英語、ロシア語、フランス語・・・と色々あり、思わずCDを借りて15曲位をずっと聴き続けてしまいました。その後彼とコンタクトを取り、「この曲とこの曲がすごく気に入った。キーボードはまだ買うか分からない段階だけど、一度皆と合わせてみたい。」と言いました。そして何度か練習。これがすごく楽しかったです!
男性ボーカルの彼イマノル(Imanol)はスペインのバスク地方出身。音大で声楽を学んだ人で、多少クラシックすぎる歌い方なのが気になりはしたものの、声の質もとても良く音の取り方も上手で、伴奏していてすごく気持ちがよかったです。もう一人の女性ボーカルのナターリア(Natalia)はアルゼンチンの子で、この人もかなり歌唱力あり。小さい頃から歌を習っていて、アルゼンチンのブエノスアイレスでミュージカルにも入っていた人。声が明るい感じを持っていて、聴いていると幸せになってきます。彼らにはキーボード&作曲を担当している男性がいるのですが、その人が精神病を患っていて、プレッシャーが大きくなると弾けなくなったりする為、最終的に別の演奏者を探すことに決めたとか。
そんなこんなで彼らと演奏する事2ヶ月。現在は色々な音楽会社からもコンタクトをもらっていて、思った以上に順調に進んでいます。
しかし!
演奏をしていく内に私の心にわだかまりができてきたんです。まず、私が好きな曲はいくつかあるものの、全部好きな曲ではないんです。好きじゃないものについても自分で曲を聴きながら楽譜を作ることに対して疲労が出てきました。さらに、彼らは私が参加するなら早い段階でキーボードを買ってほしいと言ったんですが、私が本当にほしいのはピアノ。キーボードはピアノの次ならいいけれど、今彼らの為にキーボードを買うべきかどうか迷いました。加え、(これが一番大きいですが)彼らはプロとして活躍したい人達。私は音楽は大好きだけど、それは自分の心を解放する手段であって、高みを目指すことはあっても必ずしも人に聞いてもらうことが目的じゃないことに気付いたんです。つまり「温度差」です。
何にでも言えることかも知れないですが、人の目が気になった途端に、それは純粋に自分が好きでやっているものとは言えなくなる部分が出てきます。それでももちろん良いと思えるものもありますが、私にとってピアノはまさに「聖域」だったようで、ここで思う存分自分を解放してエネルギーを溜めて幸せ感に浸るのが不可欠だったみたいです。そのような中、音楽のために取れる時間を全てこのバンドにつぎ込んだ所、私の心がどこか乾いてきてしまったようで、純粋に楽しんでいないことに気付いてしまったんです。
というわけで、散々悩んだ挙げ句、先週彼らと話してプロジェクトには参加しないことを伝えました。彼らには、「今からが活躍の時期だよ。これからさらに有名になれるし、自分のペースで仕事ができる絶好の機会なのに〜!」と言われましたが、もうここまで結論が出てしまうと変えることもできず。。。でも、最終的には彼らも納得してくれ、とても良い形でグループを離れることができました。彼らはマドリッドの色々な場所で今後も活動を続けるので、是非聴きに行きたいと思っています☆
この出会いを通じて、音楽で色々な国や文化の人達とつながれることの幸せ、スペイン語という言語の有り難さを実感すると共に、自分にとって音楽がどのような位置を占めているのかについて再確認でき、貴重な体験になりました。彼らがCDを発売したら真っ先に買いたいです。
素晴らしい
イマノル氏の耳は、確かです
何をやってもトップへ行ける
才能と感性と努力を惜しまない誠実な人柄
Harukiさんヽ(^o^)丿
レアル・マドリッドって、ベッカムいませんでしたっけ???
楽しみ〜〜。そのCDには参加してないんですか?
でも。。。。。「音楽は聖域」ってこともよくわかります。
音楽界デビュー
もったいない気もしますが、
穏やかに距離を置くことができて良かったです!
Harukiさんは、思いやりが有り過ぎて、
いつも自分に無理をなさり易いから、「心の解放」は大事ですよね!
それに「ジャケット用写真」の真っ直ぐな黒に髪黒いドレス姿のエレガントなこと
リボン結び?のサッシュベルト、ブーツ姿も決まってます
6ケ国語、7ケ国語で歌う!
まさしく「音楽は世界共通語」ですね
音楽を通じて、素敵な出会いがあったんですね♪
Harukiさんのピアノ、是非CDで聴いてみたかったです><
プロとしてやっていくか、趣味としておおいに楽しむか・・・
選択は人それぞれですが、やっぱり自分の心が潤っていないと
意味が無いですよね。
これからも、自由に楽しく、弾きたい時に弾きたい曲を弾いてください^^v
↑なんだかとっても贅沢ですよね!!「お金じゃ買えない価値」ですね〜!
多彩だわ〜〜ソロアルバム出しちゃったらいいじゃないですか
そして相変わらずスリム!!
外国生活長いのに、その体型維持は素晴らしいですね〜☆
そしてそしてバスク語って存在するとは驚きました!
すごく行ってみたい所なんです〜
シンプルだけどかっこいいバスク柄に憧れてます〜♪
プリンさん
>レアル・マドリッドって、ベッカムいませんでしたっけ???
>楽しみ〜〜。そのCDには参加してないんですか?
ベッカムは既にレアル・マドリッドを離れてしまって、今は米国で活躍しているはずです☆
一応今のCDには参加していますが、本格的に彼らがCDを出すことになったらきっと新しいキーボード担当者が演奏すると思いますよ(^^)
>それに「ジャケット用写真」の真っ直ぐな黒に髪黒いドレス姿のエレガントなこと
>リボン結び?のサッシュベルト、ブーツ姿も決まってます
ありがとうございます!
あのドレスは実は焦げ茶なんです。でも光の加減で分かりにくいですね。
あのドレスも実はZARA。気がついたらZARAの服がかなり増えてきています(笑)
ブーツは私の大好きな靴のお店Clarksのものです。
日本にいた時から履き心地&デザインが大好きでしたが、、、もうエレガントな靴は履けなくなってしまいました
アンナさん
>プロとしてやっていくか、趣味としておおいに楽しむか・・・
>選択は人それぞれですが、やっぱり自分の心が潤っていないと
>意味が無いですよね。
そうなんです。
でも、音楽を演奏していると本当に楽しいと思える瞬間があって、だから音楽を仕事としている人の気持ちももちろん分かるし、アンナさんがボーカルをやっているのも素直に「素敵だなぁ」って思うんです。
きっと曲との相性とか、その人の性格とか、やるタイミングとか、色々な要素があるんでしょうね☆
>これからも、自由に楽しく、弾きたい時に弾きたい曲を弾いてください^^v
>↑なんだかとっても贅沢ですよね!!「お金じゃ買えない価値」ですね〜!
ありがとうございます!
夢はやっぱり自分が大好きなピアノを買うことですね♪今は買った時に上手に弾けるように練習している気さえします。
本当に、贅沢なことです(^^)
cottonちゃん
いえいえ、多彩と言えばアナタですよ。
デザインとフードコーディネートと写真の腕と・・・本当に尊敬しちゃうよ
>そして相変わらずスリム!!
>外国生活長いのに、その体型維持は素晴らしいですね〜☆
あ、最近ジム通いをしているのだ。その効果が少しでてきたみたい
(その分お腹もすくので、最近猛獣のように食べているけど。。。)
あとはあの洋服色が暗いから、引き締め効果が非常に高いみたいだよ(笑)
>そしてそしてバスク語って存在するとは驚きました!
バスク語って起源がどこか分かっていない謎の言語なの。
面白いよー。例えばおつまみのタパス(tapas)はバスク地方では串にさしたのとか色々な種類があって、名前もピンチョス(pintxos)と呼ばれているの。
ちょっと可愛い
食事は美味しいし、自然は豊かだし、本当にお薦めだよ。
ところでバスク柄って???
キメさん、私よりスペイン文化に詳しいね
メッセージもありがとうございました!
次の帰国ではお会いできたら嬉しいデス
バスク柄は・・フードコーディネートの学校で知ったんですが
本場本物だと1枚2万以上は当たり前だとか。
フランスパン配達の受取用に玄関ドアにかけておく袋や
ロブスター食べる用の前掛けやテーブルクロスや・・
いろんなシーンで使われる布にバスク柄が入ってるらしいです。
ちゃんと模様にも意味があってシンプルなんだけどステキなんです!!
なんと〜MUJIでかなりリーズナブルに売ってました!!
はるきまで悩んでるの?と思ったら、結論まで出ててほっとしました。
僕もそうするだろうなぁ。
無理してやっても続かないもの。
それに、趣味と生業とでは全然位置づけが違うし。
改めて音楽の存在を見直すきっかけになってよかったね。
バスク語、むしろないほうが不思議なぐらいでした。
中央からの独立意識が国内では一番高そうだもの。
カタランもある程度ありそうだけど。
そういえば最近、独立団体のボスが捕まってましたね。
cottonちゃん
メッセージありがとう。私も是非次の帰国の時にはcottonちゃんに会いたいな
つもる話もあることだしね☆
バスク柄についてバスクの友人に聞いたら、「土産物屋では高いけど、村に入れば一枚20−30ユーロで買えるよ。それにしても、日本にまで知られてるとは思わなかった。」って言ってたよ
バスクは紅葉もスバラシイんだって。こっちに来る事があったら是非行ってみてね♪
MUJIのはすごく可愛いね
こっちにもMUJIはあるけど、値段は日本の3倍位!!私は帰国のチャンスを狙います(笑)
ヨッシー
私は結論が自分の中で出る前にあまり書いたり話したりしない方なので、これからこういう内容のがあったら心配しないでね
>バスク語、むしろないほうが不思議なぐらいでした。
>中央からの独立意識が国内では一番高そうだもの。
実は、バスク語ってバスク地方全体で話されている訳ではないの。
さらに言うと、フランコの独裁政権下で抑圧される前までは、バスク語もバスク文化もそこまで「抵抗」の象徴ではなかったし、数はすごく少なかったんだって。それが抑圧の反動で文化復興につながったとか。
そう考えると、ポーランド人、ユダヤ人等々「悲劇」の側面にスポットがあてられることが多い人達も、それによって民族意識/主義を高めて行く部分もあるんだなぁ、と感じます。
何はともあれ、この民族主義が他を排斥したり暴力に向かったりしない限りは、私は自分たちの民族や文化について知ろうとするのは素晴らしいことだと思います
バスク・ネタで乱入失礼します。
アメリカの語学学校で、スペイン人5人、バスク人1人と同じクラスだったのですが、バスク人の男の子(と言っても20代)が、「自分はスペイン国籍だけど、スペイン人ではなくバスク人です。」と自己紹介したら、スペイン人の男女とも、「また言ってる。。。。」としら〜〜〜っとした雰囲気で、3ヶ月のクラスが終わるまで直接話しているのは見かけませんでした。
また、ポルトガルに7年間留学していた言語学者(日本人♂)によると、「バスク語はスペイン語と全く違うと誤解されているが、90%近くがスペイン語と同語源だ。」と言っていたのですが、どうなんでしょうね。。。???
フランスにもバスク人って居るのかな?いずれにしても興味深いです。
すごいね〜,柏界隈では決して起きない出会いやわ.(笑)
趣味と仕事をどう分けるか,難しいよな.
特に我々研究者って好きなことを仕事にしているケースが多いから.
とはいえはるきのCDデビュー,ちょっと見てみたかったです.(笑)
久しぶりです。
何やら話がすさまじいね。何か別次元の話みたいでびっくりしました。
自分も実は、今プロになりたいわけじゃないけど音楽で活躍できるフィールドはほしいと思っていたところです。
それで、やっぱり曲を披露する場を将来的には自分でも作っていけるような。。
その理由は人にみてもらうっていうのも重要な要素ではあると思うからっていうのと、目標があるとそこでレベルアップできるし皆で練習しようって集まる理由ができるからです。
ただ、もちろん原点は自分たちが楽しくだから、
こういう決断もうなづけます(経緯は違うと思いますが)。
プロとなるとさらに話は違ってくるし。。
まだまだファゴットの先生にはだめだしくらってるけど、
少しずつアンサンブルの楽しさがわかってきたところなので
来年は自分の音楽の方向性を真剣にかんがえようかと思っています。
プリンさん
>「自分はスペイン国籍だけど、スペイン人ではなくバスク人です。」と自己紹介したら
これはすごいですねー!
バスク人の中には確かにこういう人もいるんです。
それは、一部ではフランコ独裁政権下で抑圧され、バスク語を話すのを禁じられたからという歴史的理由ですが、もう一つはバスク人自身が自分たちを「苦しめられてきた民族」と捉えて特別視する傾向があるからです。
ただ、問題は、そういうバスク人も「スペイン政府からの金銭的・政治的つながりがなければ一介の小国になってしまう」ことが分かっているのに、そこには触れずに「スペイン人ではなくバスク人」と言い切ってしまう所にあると思いますね。独立したければすれば良いと思いますが、バスク人の間でさえ意見が分かれているんですよね。。。
また、独立を目指す人ばかりメディアで注目されるのも、きっと問題を大きく見せているとは思います。
私の友達のバスク人はマドリッドに住んでいて、他のスペイン人と同じようにスペイン語も話しますし、別に「スペイン人ではなくてバスク人だ」と言うこともないです。そういう人達は普通に溶け込んでいますし、周りのスペイン人もバスクの良さや食事の美味しさについて色々と興味を持って話していましたよ☆
プリンさんのクラスにいた「スペイン人ではなくバスク人です」と言った少年は、残念ながらバスク人以外とあまり交流がなく、きっとバスク人の中でも排他的な人だったんだと思います。
いつか「スペイン人であり、バスク人です」と考えられるようになるといいですが。。。
「バスク語とスペイン語が同語源」というのは、、、私には分からないです
私はバスク語についてそこまで知っているわけではないですが、知る限りではほとんど共通点はないように思われます。
辞書;diccionario → hiztegi
林檎;manzana → sagar
エレガント;elegante → panpoxa
共通点について興味がありますね☆
>フランスにもバスク人って居るのかな?
いますよー。
フランス系バスク人の人と一度お話したことがありますが、日本の山々の風景とバスク地方の風景は似ているって言ってました。紅葉もキレイだそうです
YTさん
>すごいね〜,柏界隈では決して起きない出会いやわ.(笑)
確かに(笑)
でも、ゆずって確か柏出身でしたよね?何か出会いがあったのかしら?!
>特に我々研究者って好きなことを仕事にしているケースが多いから.
確かに研究者って大変ですよね。
でも、好きじゃなければあそこまでいれこんでやることは不可能ですよね。
うちの姉が「趣味は?」って(研究者じゃない人に)聞かれて、仕事と趣味が同じような趣旨のことを言ったら「趣味は持った方がいいよ」って言われたらしいです。
でも、それもある意味研究者じゃない人(仕事の息抜きに趣味が必要と考える人)には分からないものなのかも知れないですね。
>とはいえはるきのCDデビュー,ちょっと見てみたかったです.(笑)
いえいえ、私はこのまま平凡にいかせてもらいます・・・(笑)
Hoffnungさん
うん、どんどん色々な場所で発表する機会を作ったら?
きっと楽しくなると思うよ♪
そうそう、昨日久々にスペイン国立オーケストラの演奏を聴いてきたんだけど、ファゴットがすごく良かったよ。
どの楽器もそうだけど、ファゴットも上手な人の演奏はすごく感動させられるものだね。