ちょっと寄り道のプラハ
「また旅行?!」って思うかも知れませんが。。。実は、カナダに行く時にお得なチェコ航空を使ったので、乗り換えでプラハ発マドリッド行きの飛行機に乗るまでほんのちょびっとだけ、プラハ観光をしてきました。
私、チェコ語はさっぱり分かりません。そして、チェコにはチェココルナという通貨があるのも知りませんでした。(到着するまでユーロかと思っていました。。。)それでも、朝の6時に空港到着、そのまま2時まで空港にいるなんて耐えられない。。。しかも長時間のフライトで足がパンパン。ブーツがきつくて苦しかったので、これは歩くしかないとばかりに出かけました。
マドリッドで知り合ったチェコ人の女の子から、地下鉄マップをもらっていたので、空港からバスに乗り、そこからどこか分からない地下鉄に乗ってみたらかなり市街に近く、7時過ぎには目的地に人がほとんどいない街(日曜だから当たり前?)はしんとしていて、12−3世紀の建物、滔々と流れるモルダウ川(チェコ語ではVltava)、古い橋や教会等を見ていると、ヨーロッパの美しさが凝縮されている街のような気がしました。それでいて、スペインのような明るい華やかさはなくて、もっと荘厳な感じでしょうか。
スペインは一見明るいようでいて光と闇のコントラストが強い国ですが、チェコは悲しみの中にも堂々としているような、そういう威厳を感じさせる街でした。寒い中一人でずっと歩き続けましたが、誰とも話をしないで周りに意識を向けていると何だか感覚が冴えてくるのか、五感で感じるもの全てに感動を覚えてきます。と、同時に何だか懐かしいような景色、音楽に触れ、人々の笑顔を見たりするうちに、自分の昔を振り返っているような気にもなったり。こういう五感をフルに使って感動を経験するのが、私の中での旅の醍醐味です。
チェコと言うと、世界史で勉強したヤン・フスという人の宗教改革が思い出されます。フスは堕落したローマ教会を批判して、結局その後異端として火あぶりの刑に処せられるんですが、異端者の帽子を被って火あぶりになる彼の絵が世界史の教科書にありました。当時のチェコ(ボヘミア)の支配者はドイツ人のルクセンブルグ家。フスの死を機にチェコが立ち上がり、ルクセンブルグ家に対抗して戦争を起こします。(フス戦争)なつかしいです。
あとは、チェコと言えば”Metamorfosis”で有名なフランツ・カフカ、「微笑を誘う愛の物語」「存在の耐えられない軽さ」等を書いたミラン・クンデラ、交響曲「我が祖国」を作曲したスメタナ、交響曲「新世界」などで知られるドヴォルザーク、テニス界で一世を風靡したナブラチロワ!絢爛豪華です。他にも、原爆ドームを設計した建築士ヤン・レッツェルや、何と米国国務長官だったオルブライトも経済学者のシュンペーターも、心理学社のフロイトももとはチェコ人!(当時はチェコスロバキア/オーストリア=ハンガリー帝国だけど。)奥が深いです。
プラハの街にもユネスコの世界遺産に登録されているようなものがいっぱいありますが、今回はひとまず写真を。チェコはユダヤ系が多いだけあって、教会だけでなくシナゴーグも充実していました。
後は、ガーネットと琥珀の産地らしく、素敵な宝飾品がいっぱい売られていました。ボヘミアン・グラスと呼ばれるクリスタル・ガラスも忘れちゃいけない!物価は比較的安いし、地下鉄やバスもきちんとしているし、食事もおいしいし、ヨーロッパは初めてという人には是非オススメしたい街です!また、歩いてこれだけ素晴らしいものを一度に見られる街は少ないので、旅行に慣れている人にも勿論オススメですね。
とは言え、流石に動き回ってばかりで疲労困憊!
うわ〜〜〜。 プラハ。 素敵な都市ですよね。
行ってみたい都市リストにあります。
ブダペストもいいなぁ。
> スペインは一見明るいようでいて光と闇のコントラストが強い国ですが、
> チェコは悲しみの中にも堂々としているような、そういう威厳を感じさせる街でした。
なんか言い当てていますね。
トランジットを活用しての市内観光、お得な気分ですね。
ボクは、遊びすぎて、飛行機乗り遅れそうになった苦い思いであります。
余裕をもってお戻りください。 って、もうカナダですね。
カナダの日記も待ってま〜す。
Bonboya-zyu!
チェコ、盛りだくさんですね〜。
>また、歩いてこれだけ素晴らしいものを一度に見られる街は少ないので、旅行に慣れている人にも勿論オススメ
これはすごい事です。列車やバスに乗り、時間を費やして見る場所も旅行っぽくていいですが、歩いているだけで様々な情景に出会える国はそんなに無い気がします。
>こういう五感をフルに使って感動を経験するのが、私の中での旅の醍醐味です
これ、どういう感じなのだろう?私は五感を使った旅行、というと友人を目的に訪れたシンガポールからマレーシアに一人で行った事を思い出します。全く知らない土地に一人で乗り込んで行ったあの感覚と似ているのでしょうか?とにかく目で見れるもの、耳に入ってくるもの、ニオイ・・・残念ながら恐怖感があったので私の五感はどちらかというと警戒心に近かったんですが。
素晴らしいわ!!!
一度は行ってみたい街です!!!
『カフカの恋人ミレナ』の生まれ育った街ですね♪
ミレナは反ナチ運動のために、強制収容所で亡くなったのですが、どこへ旅行しても「プラハのミレナです。」と自己紹介していたそうです。
「百塔の街」でしたか?「百橋の街」でしたでしょうか?
>スペインは一見明るいようでいて光と闇のコントラストが強い国ですが、チェコは悲しみの中にも堂々としているような、そういう威厳を感じさせる街でした。
>寒い中一人でずっと歩き続けましたが、誰とも話をしないで周りに意識を向けていると何だか感覚が冴えてくるのか、五感で感じるもの全てに感動を覚えてきます
>と、同時に何だか懐かしいような景色、音楽に触れ、人々の笑顔を見たりするうちに、自分の昔を振り返っているような気にもなったり。
こういう五感をフルに使って感動を経験するのが、私の中での旅の醍醐味です
↑こういう文章を紡ぎ出せるHarukiさん、あこがれです!!!
(^^♪
鑢さん
説明がちょっと下手だったですね。。。実は、カナダからマドリッドへの帰り道にプラハに寄ったんです。
というわけで、カナダの日記はこの日記の一つ前になります。
もし良かったら見て下さいね
>ブダペストもいいなぁ。
私もブダペストは行ってみたいと思っていました!
今度は挨拶ぐらいは元気の言葉を覚えて行きたいです(^^;)
はぷぎさん
あ、私の五感も好奇心半分、警戒心半分といった感じだったと思います
でも、プラハはかなり整備されていて安全な印象を受けたので、マレーシアの方が緊張するかも知れないですね。
>これはすごい事です。列車やバスに乗り、時間を費やして見る場所も旅行っぽくていいですが、歩いているだけで様々な情景に出会える国はそんなに無い気がします。
カナダは車で遠くまででかけることが多いですからね。
でも、あの広大な自然のあるカナダだからこその良さもありますよね
私はどちらも好きです
はぷぎさん
いえいえ、そんな風に言われるとおはずかしい・・・
私こそウェイシーさんの日記をいつも楽しみにしていますよ☆
カフカは何度も婚約を破棄していることで有名でしたが、ミレナの話は知りませんでした。今度ちょっと本でも読んでみますね
日記を読んでいて、プラハの街を歩いているような錯覚に陥りました☆
旅に連れていってくださってありがとうございます(笑)
チェコ、私にはあまり馴染みのない国でしたが、
Harukiさんのおかげで興味がわきました♪
歴史のお勉強もできたしo(^-^)o
私は旅行も観劇も映画鑑賞も、
たいてい予備知識なしに行ってしまうのですが
やはり多少はバックグラウンドを知ってからの方がいいのかも…
と、反省ですf^_^;
アンナさん
ツアーガイドのHarukiです(笑)
いえいえ、私も予備知識はほとんどなかったんですが、今回行ってみて、「せめて『ありがとう』くらい現地語で言えれば良かった・・・」とちょっと後悔しちゃいました。
観劇や映画鑑賞は予備知識がなくても十分楽しめますよ!
今度ミュージカルの話をいろいろしましょう
プラハよいよね〜。
私の中で、もう一度行きたい場所ナンバー1です。
大学の卒業旅行で行ったとき、夜遅くにプラハについて、翌朝午前中までしかいられなかったの!
(;_;)
あの有名な橋を渡って、丘の上にそびえ立つ教会に行ってみたかったなぁと今でも思うよ。
とはいえ、街並みを歩いただけで魅せられてしまいました。
「五感フル活用」できる街ですね。
Harukiは何カ国旅しているのかしら??と思ってしまいました。
チェコか。ヨーロッパにもう6年も行ってないので来年はヨーロッパに
行きたいなぁ★と思っております♪
Harukiの日記なんかその場にいるような感覚にさせてくれるね。
マナオ
おお、マナオも行ったことがあったのね!
私は残念ながら夜のプラハは見られなかったけど、夜もすごく素敵なんだってね
それが見られたなんて羨ましいな
丘の上の教会、すごく素敵だったよー。でも、たどり着くまでの道で結構疲労しました(笑)
くうちゃん
うーん、何カ国かなぁ。ヨーロッパは結構回ったけど、まだイタリア、ハンガリー、ポーランド、ギリシャとかは行ったことがないよ。
ヨーロッパ、色々おすすめはあるけれど、とりあえずスペインにおいで☆
待ってるよ
チェコは絶対いいところだと思ってたけど。。
ネットで調べたら,真ん中の写真はカレル橋(Kurluv Most)と遠くに見えるのがプラハ城みたいだね。
Wikiでは,
「ヨーロッパに現存する最古の石橋。神聖ローマ皇帝カール4世の治世下 1357年に建設が始まり1400年に完成した。」
たぶん、カール4世の名前からとったと思われます。。
うらやましい!
スメタナの我が祖国とドボルザークの哀愁漂う曲が作られた
風土を見てみたいものです。
気がつかなくてごめんなさい。
カナダの日記を読むの飛ばしてしまったんですね。
てっきり行きのトランジットだと思いました。
カナダ日記も読ませていただきます。
Hoffnungさん
へー、そういう言われがある橋だったんだ。確かにすごく立派な橋で、神聖ローマ帝国とかそういうのを感じさせるものだったよ
でも、どうしてKurluvが「カレル」になったんだろうね?「カール」ならまだわかるけど??
鑢さん
いえいえ、どうぞお気になさらず(^^)
お忙しいと思うので、お時間のある時で結構ですよー
英語だとCharles Bridgeって言うみたいなので,たぶんチェコ語
でカールなのでは。。
漫画の「モンスター」でカレル橋がでてきて,それでふと思い出しました。
橋の両脇の聖像もかなりの史跡みたいだね。
Hoffnungさん
へー、「モンスター」で出てきてたとは。
あれ、途中までしか読んでないんだよね。今度ぜひとも完読したいマンガなり
橋の両脇の聖像、どれもすごくよくできてたよ。大事な部分(王冠とか十字架とか)のみが金色で他が灰色っていう、すごくコントラストの強い形になってました。他の教会とかでもそういうのがあったよ