Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

アルバムのプレゼント

アルバムの表紙。クリスマスに義母が準備したテーブルの飾り付けです。

アルバムの表紙。クリスマスに義母が準備したテーブルの飾り付けです。

娘が生まれてからの義母の口癖は、「こんなに可愛い孫をもらったから、もうプレゼントは何もいらないよ。」でした。とは言え、今年は何か贈り物をしたいとずっと考えていました。

実は、7月が母の誕生日なのですが、今年は義両親が知り合ってから40年の記念の年なのです。娘の誕生だけで済ませてはいけないと思い、2月位から知恵を絞りに絞って、最終的には皆で記念アルバムを作って送ることに決定しました。

準備は2月まで遡ります。まず、2月に義母の実家に皆で行った際に、さり気なくアルバムを見せてもらい、気に入った写真を借りました。その時の口実は、「折角の機会なので、夫の子供時代の写真を借して!」でしたが、それ以外にもいろいろ拝借。義母の母の結婚の時の写真まであり、お宝を発見した気分でした。

マドリッドに戻ってからは、義父の協力も得て、義両親の家の写真もスキャンして送ってもらい、最終的には300毎程の写真をjpegで入手。年代別に並べる作業を終えた頃には5月も終わりかけ、私も職場に復帰していました。

その後、写真をアルバムに編集するソフトを色々見て回り、最終的にはSmile Photoというソフトを使って編集。写真の説明文に誤りがないかを確認し、義父に内容の確認をお願いし、最終的にアルバム作成が終わったのは7月末。届いたアルバムを手にした時の感動は一入でした。

子供時代の義母と、義母の両親。

子供時代の義母と、義母の両親。

8月の休暇中のある朝、皆で朝食のテーブルを囲んだ際に、義母にアルバムをプレゼントしました。表紙は、以前クリスマスに母が準備したテーブルセッティングの飾りの一部分。義母がこれを見て、「あら、この飾り付け素敵ねぇ。」と、自分のテーブルと気づかずに言っていたので皆で大笑い。そこで、ようやく彼女もアルバムだということに気づきました。

アルバムのタイトルは、”2011 – 40 años juntos (2011 – 40 years together) – La historia de mis abuelos (the story of my grandparents)”。娘が語り手となって話が展開するように作りました。義母の子供時代、義父と知り合った頃、結婚や家族との場面、娘の誕生から現在に至るまでを含めた本に仕上がり、とても喜んでもらえました。

義父の両親と、子供時代の義父。かおりとかなり似ています。右ページはパリ時代の義母。お洒落です。

義父の両親と、子供時代の義父。かおりとかなり似ています。右ページはパリ時代の義母。お洒落です。

昔の写真を沢山使い、義父の協力を得て、そこに当時の状況やちょっとした逸話も入れたので、義母はまるで昔の一場面一場面を見ているような感じを受けたようです。子供が高校を卒業して家を離れる場面では、思わず涙を流していました。

義父の眼鏡をかける夫。娘はマンガに出てきそうなひょうきんな顔です(笑)

義父の眼鏡をかける夫。娘はマンガに出てきそうなひょうきんな顔です(笑)

半年以上かけたアルバム、作業は大変でしたが、こうして義両親の節目の一年をお祝いできてとても嬉しかったです。

娘の誕生の時の様子と、Moses basketに収まり切らなくなった娘。

娘の誕生の時の様子と、Moses basketに収まり切らなくなった娘。

実は、私たちが結婚した年にも、夫と私が知り合ってから現在に至るまでの本を作って送りましたが、これも大変喜ばれました。皆さんも、贈り物にこういうアルバムはいかがですか?

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