Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

披露宴@バレンシア

¡¡Vivan los novios!!

先週末、友人の結婚披露宴の為にバレンシア州(Valencia)、アリカンテ県(Alicante)の街ハベア(Jávea)に行ってきました。地中海に面した素敵な場所で、一年中温かい気候の過ごしやすい地域です。

バレンシアと言うと、真っ先に思いつくのはオレンジでしょうか。日本で言う「バレンシアオレンジ」という品種は実はないそうですが、確かにバレンシアに行く途中の道には沢山のオレンジの木がありました。木はそこまで高くなく、鮮やかな緑が続く平原の側を走ると、日本の茶畑が思い出されます。

披露宴の開始。

披露宴の開始。

また、バレンシアはパエリヤの発祥の地としても有名で、特にアリカンテのパエリヤはよく知られています。フィデウア(fideuà)と呼ばれるパエリヤのマカロニ版もとても美味しいですよ。改めて、スペイン料理は多様だと思います。

日本ではあまり知られていませんが、バレンシア地方にはバレンシア語が存在します。私たちが披露宴で滞在した街も、スペイン語(カステリャーノ語)ではハベア(Jávea)と呼ばれますが、バレンシア語ではシャビア(Xàbia)となります。十字架はカステリャーノ語ではクルス(Cruz)、バレンシア語ではクレウ(Creu)、「アディオス」が「アデウ(adèu)」になったりと、何となく分かるけれど分からない面白さがあります。とは言え、皆普通にスペイン語が話せるので、スペイン語が通じなくて困ることは全くありません。

私たちの披露宴でほろ酔いのハビ。

私たちの披露宴でほろ酔いのハビ。

私たちの友人のハビエル(Javier、通称ハビ)とサラ(Sara)とは、2007年のメキシコ旅行で友人を介して知り合いました。その後彼らのグループの人達との交流が始まり、何度も旅行をしました。このグループの友人達の結婚式は色々な場面で取り上げましたが、メキシコ、マドリッドアンダルシアのウエルバ(Huelva)、もう一つマドリッド、そして私たちの日本での披露宴、と様々な場所で行われました。それぞれの人に個性があり、ケンカをすることがあっても、なぜかすぐに元通りの憎めない人達です。

ハビとサラは、もう付き合ってかれこれ10年近く。既に一緒に住んで数年経っており、今回は満を持しての結婚という感じでした。ハビはユーモアのセンスがあって、さらっと言う言葉に笑わせられることがよくあります。サラは、ちょっとシャイで、でもとても心優しい女の子です。サラは、「もうずっと一緒に住んでいるし、別に結婚しなくてもいいんだけど。披露宴をあまり大仰なものにはしたくないし。」と言っていましたが、とてもスタイルが良くてセンスのある彼女の披露宴を、実は私は楽しみにしていました。

いつものグループでの観光@日光。

いつものグループでの観光@日光。

披露宴は、ハベアにあるハビの両親の別荘の一つで行われました。彼らは準備の為に週末は何度もハベアまで足を運び、細かい調整をしていました。前日まで天気が悪くなるのが心配されましたが、当日は快晴。彼らもホッと胸を撫で下ろしていました。

奥に見えるのは、台所とプール用のバスルームです。

奥に見えるのは、台所とプール用のバスルームです。

ハビの両親の別荘と聞いて、「ふーん、広いお家なんだろうなぁ。」と思っていましたが・・・思った以上に巨大でびっくりしました。まず、敷地にプールがあり、その周囲にディナー用のテーブルが準備され、素敵に飾られていました。プールの近くにはキッチンとバスルームがついた建物があり、そこでケータリングの業者が食事を準備されるように手配。さらに、家の入口には、皆に挨拶するための簡単なステージが設置されていました。土地の広さ、家の大きさもさることながら、その敷地に展望台まであり、そこからの眺めも最高。本当に驚きの連続でした。

サラは、この日の為にドレスを新調。バケーション風の軽い綿のドレスですが、さすが新調しただけあって体にぴったりしていて、本当に素敵でした。ハビもネクタイをつけず、お客さん皆がくつろげるような配慮を感じました。

彼らの出会いから結婚までを、出席者全員の写真を混ぜた形でビデオで流し、ハビが簡単なスピーチをした他、二人の友人のスピーチも入り、さらに私たちが企画した歌と踊りも入り・・・と、とても楽しいひと時を過ごしました。

ビートルズの"The Yellow Submarine"の替え歌を・・・。

ビートルズの"The Yellow Submarine"の替え歌を・・・。

その後、皆で展望台まで登り、地中海の見える素晴らしい景色を堪能した後はディナータイムです。席につき、話をしつつ、美味しい料理に舌鼓を打ちつつ、夜中まで過ごしました。

私たちの席はスピーカーの近くだった為、残念ながら、かおりは音がうるさくて眠れずに泣き出してしまいました。仕方なく、家の中まで連れて行って寝かしつけ、娘が泣いた時に分かるようトランシーバーのような機械を借り、パーティー席に戻って過ごしました。お陰で落ち着いて過ごせましたが、娘が一度起きて泣いた時、ディナー席から走って娘の場所にたどり着く迄に3−4分かかりました。何という家・・・。

夜中を過ぎてからは、プールの一角にカクテルバーが設置され、モヒート、ピニャコラーダ、マルガリータ等が飲み放題。(とは言え、私はほとんど飲めませんが。)これだけ広い場所なので、周囲への騒音を気にせず音楽をガンガンかけ、夜中の3時まで披露宴が続きました。私は途中から娘の所に行きましたが、ほとんどの友人は休む事なく踊っていました。いやはや、脱帽です。

次の日は、私たちは9時過ぎには起きて朝食をとりましたが、他の友人達(子供なし)は当然のことながらお昼に起床です。その後、皆でハビとサラの為に贈り物を作りました。それは・・・プランターにお花の鉢を入れ、さらに物干竿とロープをつけ、そこにシャツや水着の形に折ったお札を干したものです。日本のように「ご祝儀袋」の習慣がないので、こういった形で可愛らしく仕上げましたが、どうやら新郎新婦にも喜んでもらえたようです。

このお札の数々!袋を閉めないとかなり危険な贈り物です。

このお札の数々!袋を閉めないとかなり危険な贈り物です。

海辺のレストランで皆でお昼を食べ(もちろんパエリヤ)、ゆっくり過ごしてからマドリッドに戻りました。娘は長旅と夜更かしのせいで、帰りの車の中で一度大泣きをしましたが、帰宅するとすぐ笑顔に。ちょっと無理をさせちゃったかな・・・とも思った週末でした。ですが、友人のおめでたい席に相応しい洋服や靴を時間をかけて選び、披露宴を楽しみにしていたというメッセージを伝えることができて、個人的にはとても嬉しい思い出になりました。夫と私の格好は後回しになりましたが(笑)

とてもキレイな海と空でした。

とてもキレイな海と空でした。

私たちの為に沢山の気遣いをしてくれた新郎新婦、二人の家族、私たちを車に乗せてハベアまで連れて行ってくれた友人、娘のドレス選びに付き合ってくれた義母、全ての人達に感謝です。

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8 Comments

  1. Holita! No he entendido nada, pero con las fotos me he hecho una idea :-DD
    Un beso fuerte!

  2. Hola Haruki!!
    Muy buenas las fotos!!
    ¿Para cuando una web en español? Jijiji

  3. Hola!!

    Muchas gracias por el post Haruki. Con el traductor de google creo que he conseguido entender casi todo el texto.

    Ya compartiremos más fotos QUEREMOS TODAS!! :-)), las nuestras creo que las tendremos el lunes.

    Me alegro de que gracias al intercomunicador pudieseis disfrutar de la cena y fiesta mientras Kaori dormía… Siento lo de los altavoces, es cierto, no caímos en que estarían demasiado cerca tal vez.

    Un beso fuerte

    • Hola Sara!

      Gracias por el comentario, y me has dejado impresionada con el uso del traductor, no se me hubiera ocurrido… (pero escribí solo cosas bonitas, eh? 😉

      Lo de los altavoces, no te preocupes, si hubierais tenido que pensar en la cantidad de niños que estaban por ahí… la verdad es que no habríais podido organizar nada! Nosotros nos lo pasamos muy bien y me gustó muchísimo la boda. Gracias por haber compartido con nosotros el momento tan especial en vuestra vida.

      Un besito.

      • Pues el traductor no va nada mal, en ocasiones puede sacar de apuros, jeje.

        Primero tengo que copiar el texto a un word porque la escritura japonesa al menos mi ordenador no la reconoce, pero pegando los cuadraditos que veo en un word sí que salen las letras japonesas y de ahì al traductor…. Ya sabes por si alguna vez te escriben algo en ruso :-))

        Nosotros encantados de haberlo compartido con vosotros!