Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

週末の過ごし方

皆でゲーム中。

皆でゲーム中。

最近週末は色々な人と会っています。

ハイメ。ゲーム盤に駒を置く時ちょっと誇らしげなのがまた可愛いです。

ハイメ。ゲーム盤に駒を置く時ちょっと誇らしげなのがまた可愛いです。

日本にいた頃の私の週末の過ごし方は、フランス語の授業に参加 → 友達と軽くお茶 → 夕方に実家に戻り、片付けや掃除を手伝う → 日曜に都内の寮に戻る、というものでした。それなりに動いてはいたものの、友人の為に割く時間というよりは、自分と家族のために割くというのが大半で、特に新しい人との出会いというのがありませんでした。新しい人との出会いといった「エネルギーを注ぐもの」は平日ということが多く、週末は休息というイメージだったのです。

このイメージががらりと変わったのは、やはりスペインに来てから。私の夫は友達と一緒の時間を過ごすのが大好きで、新しい人と会うのも億劫ではないので、それが良い反面、私はスペインのリズムに慣れるのに最初かなり苦労しました。皆が話す声がうるさすぎる、うるさすぎて相手の話している内容を理解するのに一苦労、「帰らなきゃ」と言ってから帰るまでに一時間はかかる…等々、数えだしたらキリがありません。ですが、気が付くと、確実にスペインのやり方に慣れてきている自分もいました。少しずつ慣れないことに慣れていく…その繰り返しの4年間だったと思います。

この成果をあらためて実感したのが、先日の夫の友人の結婚披露宴でした。新婦が夫の友人で、披露宴はカジュアルなビュッフェ形式のもの。新婦以外の知り合いはゼロ。日本にいた頃の私だったら、「周りの人と当たり障りのない話をして、頃合を見て帰ろうかな。」と思っていたはず。ですが、「折角だから、色々な人と知り合いになろう。話せそうな人を見つけておしゃべりしよう。」となり、若者グループに混じって談笑すること15分。(ここで普通に仲間にいれて楽しく談笑してくれるのがスペイン人。)打ち解けて色々な話をし、新婚旅行で日本に行ったカップル、私達と同じようにオーストラリアが大好きなカップルに出会い、10人位で一緒にゲームを楽しみ、最終的にはダンスもして朝帰りとなりました。今でもこのうちの何人かとは連絡を取っているのですから、こういう人の縁って不思議なものです。

さて、話が逸れましたが…。私達は週末に誰かに会うことが多いです。特に4月は行事が多く、ある週は我が家に友人家族を招いてのお昼、その次の週は友人宅での誕生会、そして夜には別の友人宅での夕食がありました。週末にいろいろイベントがあって大変な反面、居心地の良い人たちとのひと時は何にも代えられない宝物だと思います。

<友人とのお昼>

ベアトリス。5歳ながら真剣です。

ベアトリス。5歳ながら真剣です。

夫の友人のイグナシオ(Ignacio)とその奥さんイサベル(Isabel)、そして二人の子供ベアトリス(Beatriz)とハイメ(Jaime)の四人が我が家に遊びに来ました。子供たちは大興奮。とても可愛い子達です。特にハイメは、「Haruki、あのね、一緒にボールで遊んでほしいの。」「Haruki、そのチーズ少しだけ食べてもいい?」「Haruki、ケーキなら食べれるんだけど、お肉はイヤ。」と、もう子供らしくて(?)面白かったです。イサベルとも久々に会い、本当に楽しく過ごしました。彼女のファッションが大好きな私は、また「素敵ねぇ。」の連発。笑われました。

さて、ランチはスペアリブのオーブン焼(これは我が家の大人気レシピ!)、鶏肉の照焼き風、サラダ、イチゴのババロア。大人には好評でしたが、子供たちは待ちきれずにポテトチップスを食べ始め、最終的にはほとんど食べられませんでした。これからの課題はタイムリーに作ることですね。

<友人の誕生会>

テラスでおつまみを取り、お酒を飲みながらの誕生パーティーです。

テラスでおつまみを取り、お酒を飲みながらの誕生パーティーです。

これもスペイン風で、友人が「今週末は我が家で1時からおつまみ(aperitivo)の誕生会をするから、是非遊びに来てね。」との連絡が入りました。既に4日前。そこから友人とメールの嵐。彼女に似合いそうなものを選ぶ話が進みましたが、私は一足先にお店で適当に見繕って買い込みました。今回は随分余裕を持ってプレゼントを用意することができました。

誕生日プレゼントを開ける友人。

誕生日プレゼントを開ける友人。

子連れの友人も来ていました。

子連れの友人も来ていました。

当日は彼女の家に、何と30人近い人が!そして、当然ながら、1時開始でも、3時や4時に到着する人もいました。一部はテラスでゆっくり過ごし、一部はリビングで。彼女と旦那さんは、ポテトサラダ、ゆで卵のサラダ、ライスサラダ…と沢山サラダを準備し、さらに冷凍ピザをオーブンで焼き、皆にお酒や飲物を振舞っていました。皆からのプレゼントもとても気に入ってもらえたようで、本当に嬉しかったです。誕生会も良いですが、こういう機会に色々な友達と会えるのも嬉しいです。

テラスからの眺めはなかなか。天気が良かったのでちょっと日焼けしてしまいました。

テラスからの眺めはなかなか。天気が良かったのでちょっと日焼けしてしまいました。

<友人宅での夕食>

おつまみが最高!!

おつまみが最高!!

友人宅での夕食も、開始は10時過ぎ。友人の旦那さんが準備してくれたハムやチョリソは本当に美味しかったです。また、すりおろしたトマトとオリーブオイルと塩で作ったソースをパンにかけ、その上にハムを乗せて食べると絶品。さらに、セシーナ(cecina)という種類のハムとアーモンドもいただき、これまた美味しくて思わず食べ過ぎてしまいました。

骨を抜いた鶏肉をお肉屋さんに前もって頼んでくれたそうです。数日かけての準備だと思うと、さらに有り難みが増します。

骨を抜いた鶏肉をお肉屋さんに前もって頼んでくれたそうです。数日かけての準備だと思うと、さらに有り難みが増します。

その後に、鶏肉の中にハムや玉子焼き、野菜を入れてオーブンで焼いたものをいただきました。デザートは私達が用意したアップルケーキ。大満足のディナーでした。そして、いつものことながら、気が付いたら午前3時…。慣れていない人にはストレスかも知れませんが(私もいつもは無理ですが)、これがゆったりとした時間なのかなぁ、なんて思いました。

友人の家。この色の組み合わせがまた絶妙です。居心地の良いお家でした。

友人の家。この色の組み合わせがまた絶妙です。居心地の良いお家でした。

というわけで、イベントが多い週末がこれからずっと続きます。でも、日記は少しずつ更新して行きたいと思います。

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2 Comments

  1. Harukiさん

    暖かくなり始めるとスペイン人は友人と過ごす時間、外で過ごす時間を優先的に作り始めますね。昔主人の実家に住んでいたころは、週末は必ず来客があり、しかも何人来るかなんて全くわかりませんでしたから、週末は過酷だったことを憶えています。田舎の家は夏そういう来客状態がずっと続くので、今から色々準備が必要です。こういう家族や友人を大切にする地中海式のライフスタイルは大好きで、年齢とともにその重要さを感じます。早く天気がもっと良くなるといいですね。

    • 私もこういう家族や友人を大切にするライフスタイルは好きです。
      ただ、スペインに良くある「毎週日曜日は家族との時間」としてお昼を食べたりするのは、良いと思う反面、ルーティーン化するとそれはそれで大変だなと思います。
      自分のペースで、自分のできる範囲で皆と楽しむのが大切なんでしょうね。
      (そして、そのペースが濃密なのがやはりスペイン人かな、と思いますが。)