Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

イースター休暇 1.ガリシア

ラス・カテドラレスの海岸で。

ラス・カテドラレスの海岸で。

今年のイースター休暇は友人と一緒にガリシア地方に行ってきました。実はガリシアには既に2006年に行っていて、既にラ・コルーニャ(La Coruña)ルゴ(Lugo)ビゴ(Vigo)サンティアゴ・デ・コンポステラ(Santiago de Compostela)フェロル(Ferrol)を見て回りました。今回滞在したのはそのうちのルゴにある街リバデオ(Ribadeo)です。

Ribadeoの位置。まさにAsturiasのお隣です。

Ribadeoの位置。まさにAsturiasのお隣です。

ルゴはガリシア地方の東にあるかなり大きな県です。北はアストゥリアス州、南はカスティーヤ・イ・レオン州に接しており、何本もの川が横切っています。その中にあるリバデオは、そのルゴの中でも北の北、川をはさんでアストゥリアスのすぐ隣にある街です。同時に北は地理でも習ったビスケー湾(Gulf of Biscay)!スペインでは一般的に「ビスケー湾」と呼ばれる部分を「ビスケー湾(Golfo
de Vizcaya)」と「カンタブリア海(Mar cantábrico)」に分けて呼びますが、ちょうどこのカンタブリア海が目と鼻の先の、魚介類が美味しい場所でした。

私達が最初に食べたのは勿論(!)タコです。ガリシアのタコ料理は、タコをばしばしと叩いて身を柔らかくした後に大鍋で茹で、粗塩とパプリカとオリーブオイルをかけただけのシンプルなものですが、その身の柔らかさにはいつも驚かされます。実は、以前旅行に行った時は毎日タコを食べて、最後には体調を崩してしまったので・・・今回は適量維持に努めました。

これが噂のタコ。Pulpo a feiraと呼ばれます。

これが噂のタコ。Pulpo a feiraと呼ばれます。

タコをいただきながら飲むワインはリベイロ(Ribeiro)。皆さんもご存知かも知れませんが、ガリシア地方全体からポルトガルにかけてはアルバリーニョ(Albariño)と呼ばれるフルーティーな白ワインが作られています。(この種類のブドウは12世紀にクリュニー修道院の修道僧達がスペインに持ち込んだものだとか。Alba-Riñoが “the white from Rhine”、つまり「ライン川から来た白」だったというのは発見でした。)私たちが飲んだリベイロは、このアルバリーニョの中の一種、ガリシア地方のオレンセ(Orense)の一部で育てられるブドウを使った白ワインのことで、甘みとほのかな酸味のあるとても美味しいワインです。

Ribeiroは絶品!ガリシアではお神酒を飲むような杯で白ワインをいただきます。

Ribeiroは絶品!ガリシアではお神酒を飲むような杯で白ワインをいただきます。

スペインには原産地認定制度というものがあり、高品質のハムやワイン、チーズ、蜂蜜等の原産地を限定することで、それぞれの製品の価値を高め、同時に粗悪品の混入を防ぐことに貢献しています。この制度が該当する製品にはDenominación de Origen (Designation of Origen)という名前がつけられますが、これが該当する製品=良質の製品というのが皆の認識です。

このイカも新鮮で本当に美味しかったです。

このイカも新鮮で本当に美味しかったです。

さて、タコとワインの他、イカのフライやハム等シンプルなものをいくつか頼みましたが、素材が新鮮なのでどれもとても美味しかったです。待ちリストに名前を書いて1時間以上レストランで待った甲斐がありました。(待っている間に既にワインをいただいていましたが。)1時間以上待つのも、休暇だからこそできることかも知れませんね。お店の人達もとても親切でした。

店内の様子。

店内の様子。

リバデオの良さは食事だけではありません。海岸線の美しさもその一つ。特に有名なのは大聖堂(スペイン語では”Las Catedrales”、ガリシア語では”As Catedrais”)と呼ばれる部分の海岸で、波の浸食作用によって岩があたかも大聖堂のような形に形成されている場所です。(その他色々な形があります。)

自然の造形美に感嘆・・・。

自然の造形美に感嘆・・・。

この辺りは満潮と干潮で随分潮の高低差があり、干潮の時には30-40cmだったのが満潮の時には4m以上に!私たちはお昼頃に到着して観光をしましたが、夕方に行くと、そもそも海岸に入れないという話でした。私たちが観光している最中にも、時々大波が来るので走って非難・・・ということもありました。地上に出ている岸壁も満潮時には海の中なので、沢山貝がこびりついていました。烏帽子貝(Percebes)やアサリ(chirlas)がいっぱいでしたが、この辺りの貝は採取できるサイズには成長していないということで、取ってはいけないそうです。

荒々しい岩肌。

荒々しい岩肌。

途中は一面の緑。これはトウモロコシ畑です。

途中は一面の緑。これはトウモロコシ畑です。

美味しいお料理と自然の美しさを堪能したガリシアでした。スペイン北部の人は、マドリッドや南部の人達とはまた違った気質の人達で、とても楽しい滞在となりました。今年はちょうどサンティアゴ・デ・コンポステラの聖人ヤコブをお祝いするイベントが多く、Xacobeo 2010として「聖ヤコブの年」と位置づけられています。夏の休暇にガリシアはいかがでしょうか。

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2 Comments

  1. QUE GUAPU YE Y QUE BIEN COMIMOS.

    • Gayu!! Compañeru!!!
      Lo pasamos fenomenal y gracias a tí conocimos a mucha gente (ya echamos de menos el chico “chorreo y pinto”, jejeje.)
      ¡Tenemos que organizar algo y vamos a por el vestido y esa famosa caja de cerveza Estrella!