Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

病院にて

ツベルクリン検査の後。

ツベルクリン検査の後。

先日、足にアレルギーの発疹のようなものが出てしまい、数日痒みが収まらなかったので病院に行ってきました。それまでのやり取りがまた面白かったのでご紹介です。

発疹が出たのは木曜日。週末も痒く、薬局で買った薬も効いているような効いていないような・・・。というわけで、月曜日に皮膚科に行くことになりました。ところが・・・ほとんどの病院の連絡先に “Cita Previa (Appointment in advance)”と書いてあります。つまり、行く前に予約をしなければいけないのです。電話をしてみたところ、「それでは○○日にいらしてください。」と。

それって…10日後だったりするんですが…!

日本のように予約をしないで行って待つ場所もありますが、そういうのは総合病院であることが多く、私の見た皮膚科のリスト(病院数40ほど)には1つもありませんでした。「緊急」と言って割り込むこともできますが、「緊急は当院では受け付けません。」と言われるともうお手上げ。仕方なく、一番早く診察をしてくれる病院の予約を取りました。3日後です・・・。

夫にこれを伝えた所、「スペインは大した病気じゃなくても皆強く出るから、強く出なかったら後に回されるんだよ。そういう時は、緊急は受け付けないという病院に直接乗り込んで、直接足を見せてちゃんと主張しなくちゃだめだよ。」と言われました。

病院でも主張・・・疲れます・・・。

さらに、スペインの病院の「緊急」と日本の病院の「緊急」では意味が大分違います。日本の場合、緊急と言うと、高熱が出たり発作が起きたりして「一刻の猶予も許されない」という感じですよね。でも、スペインでは「予約は取っていないけど体調が悪いんだから見てちょうだい」という時に使われます。以前、熱があったけど予約を取っていないので一日待ってしまった時、スペインの友人に「どうして緊急で行かなかったの?」と言われて、「いや、緊急という程でも・・・。」と言ったら、「熱があるんだから緊急に決まっているでしょ!」と言われたことがありました。これは言葉だけの問題ではないですね(^^;)

さて、病院ではとても親切な対応を受けました。お医者さんもしっかり診てくれて、念のためいくつかの検査をすることに。血液検査は朝食を抜いて受けなければいけないということで、別の日に検査をまとめてすることになりました。

検査当日。無事にほとんどの検査を終え、最後に残ったのが結核の検査。皆さんには懐かしいツベルクリン!ここではたと気づいたんですが、結核は英語でもスペイン語でもtuberculosis。スペイン語の発音だと「トゥベルクローシス」となりますが、スペイン語で発音するまでは、このtuberculosisの検査とツベルクリンが同じとは気づきませんでした。最後に検査をしたのが小学校1年生だったというのもありますが、ツベルクリン反応って何のためにあるのかよく分からずに受けていました(笑)

ちょっと発見!

この検査が、実は結構痛かったです。小学生の時も泣きませんでしたが、確かに泣いている子って多かったなぁ。今回看護婦さんに「これ、かなり痛いです〜。」と言ったら、「大丈夫よ。こうしたら痛くなくなるわ。」と言って、絆創膏に顔を描いてくれました・・・。あまりに可愛かったので、痛さが吹き飛びました。何だか子供のような気分です。日本ではこんなお茶目なことをしてくれる看護婦さんはいないかも、と思いながら、ちょっとおしゃべりをしました。

その看護婦さんはコロンビアの人で、スペインに来てから3年になるそうですが、まだスペインには馴染めず寂しい思いをしているとのこと。お互い外国人ということで、私なりの対処法等を説明して話を聞いていたら、看護婦さんが目に涙を溜めていました。さっきまで知らない人同士だった人間が心を開いて話をする、というのはスペインならではだと思いますが、思いがけず彼女の涙を見てびっくりしてしまいました。少しでも彼女が元気になると良いのですが。

数日間、彼女が描いてくれた顔を見るだけで心が和みました。

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2 Comments

  1. Who’s the kid in the picture? 😛