Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

タンザニア旅行 1.総括&首都近郊

サバンナの日の出の美しさは格別。

サバンナの日の出の美しさは格別。

スペインでは夏に休暇を取る人が多いですが、その長さは日本の休暇と比べるとかなり長いもの。子供達の夏休みは2ヶ月、大人は大体2−3週間の休みを取ります。私の勤め先では、10営業日連続して休暇を取る義務がある為、私も今回はこれを活かして長いお休みをいただきました。8月12日〜29日の休暇。目的地はタンザニア、初めてのアフリカ旅行です。

かご屋さん。素敵なかごが沢山ありました。

かご屋さん。素敵なかごが沢山ありました。

タンザニアは東アフリカにある国で、日本人の私たちから見るとそこまで馴染みのある国ではありません。ですが、意外とピンとくる地名やものもあるんですよ。たとえばアフリカ第一の高さを誇る山脈キリマンジャロ(Kilimanjaro)はタンザニアにあります。世界最古の猿人類アウストラロピテクスが出土されたオルドバイ渓谷(Olduvai Gorge)はタンザニア北部に、アフリカ最大の湖であるヴィクトリア湖やアフリカ一の深さを誇るタンガニーカ湖もタンザニアとの国境に位置します。宝石で有名なタンザナイトも、発掘地の名前であるタンザニアから由来しています。個人的には、小学3年生の時に、「ん」で始まる言葉は存在しないと思っていた私に衝撃を与えた地名「ンゴロンゴロ」もタンザニアです。ちなみに、セレンゲティ国立公園、ンゴロンゴロ保全地域等はサファリツアーでも特に有名な、世界遺産に指定された地域です。

機内から見たタンザニア。海の青が印象的です。

機内から見たタンザニア。海の青が印象的です。

タンザニアは、アフリカ大陸側とザンジバル島側の2つに分かれます。大陸側は昔はタンガニーカ(Tanganyika)と呼ばれ、1919年の第一次大戦終結まではドイツの植民地でした。その後イギリスの植民地となった後、1961年に英連邦の一部として独立。

一方、ザンジバル(Zanzibar)島はバスコ・ダ・ガマが航海中に発見した後にポルトガルの植民地になりますが、ポルトガル人を追い出したオマーン人により、奴隷・象牙・黄金貿易の要所に。一時期はオマーンのスルタンがザンジバルに遷都する等、イスラム文化の中心地として繁栄しますが、19世紀後半にイギリスの植民地に。1963年にタンガニーカと同様に英連邦の一部として独立しますが、長年のスルタンの支配に不満を持っていたアフリカ人が反乱を起こし、紆余曲折の末にタンガニーカと合併。国名は「タンガニーカ」と「ザンジバル」を合わせ、タンザニアとなります。

「スペインはアフリカに近いので、タンザニアに行くのも比較的楽では?」と思った方もいるかも知れませんが、現実は厳しかったです。。。そもそも、タンザニアへのフライトがかなり少ない上、スペインは北アフリカ以外との直行便はほとんどない為、乗り継ぎに乗り継ぎを重ねる旅となりました。マドリッド→ロンドン→ドバイ→ダル・エス・サラーム(タンザニア首都)とたどり着く迄に、乗り継ぎ時間を入れて26時間程。時差が2時間程度だったのがせめてもの救いでした・・・。ですが、今回初めて利用したエミレーツ航空(Emirates Airlines; アラブ首長国連邦の会社)のサービスがとても良く、比較的快適な旅でした。

タンザニア首都のダル・エス・サラームに到着後から、色々な驚きがありました。首都の空港と言うことで、ある程度しっかりしたものを予想していた私ですが、ガタガタしているトイレのドア、1つしかないBaggage Claimのベルトコンベアー、さらにゴムのカーテンのすぐ先で人が手動で荷物を置いているのを見てびっくりしました。何かが違う・・・?!

タンザニアに住んでいるスペイン人の友人が迎えに来てくれたので、ホテルまでの道は非常にラクでしたが、そこでもびっくり。ピックアップの荷台にスーツケースを積み込み、ついでに人もそこに乗り込むのです。私たちは6人で到着しましたが、皆で荷物と一緒に乗り込むのが何だか新鮮でした。

首都を外れれば、こんな光景にもよく出会います。

首都を外れれば、こんな光景にもよく出会います。

アフリカのどこの国もそうだと思いますが、ダル・エス・サラームの排ガス汚染にはびっくりしました。日本語でいろいろ書かれた、明らかに日本から寄付されたような車が道を沢山走っているのですが、その排気ガスの黒さは尋常ではありません。私は20分位走った後には既に気分が悪くなった程です。また、都市とは言え、コンクリのブロックやトタンで作ったようなボロボロの家が至る所にあり、改めて私たちの生活との格差を痛感しました。その反面、固定電話が普及しにくいアフリカでは携帯電話がどんどん普及しているそうで、携帯電話は必需品のようです。

<日本との共通点>

  • 蚊取り線香!

地域によっては蚊が多いタンザニア、色々な場所で蚊取り線香を見かけました。私たちはマラリア対策の薬を服用していましたが、それでも刺される前に予防ということで、蚊取り線香は大変重宝しました。

  • 満員バス?!

日本のラッシュアワーは殺人的と欧米人は言いますが、アフリカで見た公共バスの混み具合は日本のラッシュに匹敵するものがありました。でも、あまり良い共通点ではないかなぁ・・・。

  • お米

地域によってはトウモロコシと水をまぜた「ウガリ」と呼ばれるものを主食とするタンザニア人ですが、お米もかなりポピュラーで、市場に行けばどこでもお米が手に入ります。日本人としてはありがたいですね。

白いのがウガリ。トマトパスタと野菜を煮たものを添えて。味がないウガリだけを食べるのはちょっとしんどいです。

白いのがウガリ。トマトパスタと野菜を煮たものを添えて。味がないウガリだけを食べるのはちょっとしんどいです。

  • 早寝早起き

スペインにいると夜更かしが当たり前ですが、太陽と共に生活するタンザニア人は、通常11時位に就寝、起床は6時前です。一度6時にホテルを出発したことがありましたが、道には既に沢山の人がいて、改めて早寝早起きの人の多さにびっくりしました。日本も比較的早寝早起きの人が多いと思いますが、タンザニア人には負けるかも知れません。

  • 地ビール

よく欧米の友人に「日本にはビールはある?」と聞かれ、「失礼な!美味しいビールがいーっぱいあるよ。」と言っていた私ですが、タンザニアに何種類もの美味しいビールがあるのを知ってびっくりしました。Kilimanjaro、Serengeti、Tusker等々、ラベルも素敵でお勧めですよ。

<日本との違い>
沢山あり過ぎて、何を書けばいいのか悩む程です(^^;)

日本では、程度の差こそあるものの、水道水は飲めますよね。でも、タンザニアの水道水は飲用厳禁です。シャワーで多少口に入っただけでもお腹を壊す恐れがある為、口をしっかり結ぶ必要があります。洗った食器も濡れているものは使えません。いつも布巾でしっかり乾かさなければいけません。現地の人は小さい頃から飲んでいるので慣れているそうですが、慣れているとは言え、かなりの人がお腹を壊していると聞きました。タンザニア人の平均寿命が60歳に満たないのも、こういった理由があるのかも知れません・・・。水道水一般以外にも、水の量がかなり限られているのも驚きでした。宿泊した一部のホテルでは、シャワーから水が出ないという所もあり、たらいに溜めた水で体を洗った日も・・・。お湯で体が洗えるなんて、本当に贅沢なことだと実感。

ピックアップを使って大量の買い出し。写真はトマトです。

ピックアップを使って大量の買い出し。写真はトマトです。

  • 物価

あまりの物価の違いに驚くことが何度もありました。トマトが1キロ辺り70円、お米は50円。レストランでの食事も、豪華な夕飯でも500〜800円程度。タンザニア人の平均月収が250円程度と聞いて納得しましたが、そうすると今度は市場の野菜が買えない人たちもいることを知り、またしても愕然としました。

  • 値段交渉

どこに行っても定価というものがほとんど存在しないのがタンザニア。さらに、旅行客には法外な値段(といってもそこまで高くなかったりするのですが・・・)をふっかけてくるので、いちいち交渉しなければいけません。最初は楽しんだりもするのですが、パパイヤ1つ、タオル1つ買うのにも交渉する為、だんだん買うのが億劫に。日本の物価の方が高いとは言え、値段が最初から分かっているというのは有り難い気もしますね。

今回の旅行は、現地に住む友人と、以前現地に住んでいた友人夫婦のお陰で随分スムーズな旅となりました。特に、現地に住む友人は彼女が現地人という事もあり、スワヒリ語にも堪能。友人夫婦の奥さんもタンザニアで研究をしていた為、非常に流暢にスワヒリ語を操っていました。彼らがいなかったら、今回の旅行はここまで素晴らしいものにはならなかったと思います。では、詳細は今後の日記をどうぞ♪

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2 Comments

  1. No entiendo nada pero las fotos son muy chulas ! 😉

    • Gracias Alisi. Seguro que dentro de 1 año ya entenderás bien bien japonés 🙂 He actualizado un poquito más mi página. La siguiente es sobre “safari”!!