Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

打楽器ボランティア


日本人学校の生徒の皆さんと一緒に

日本人学校の生徒の皆さんと一緒に

今日は年休を取ってマドリッド日本人学校に打楽器の講師として行ってきました。
もうお話したかもしれませんが、実は私は9歳から18歳まで打楽器をずっと続けていました。小中学校はずっと吹奏楽の打楽器をやり、中学後半から高校までは友人とバンドを組んでドラムを担当し、その合間にオーケストラにも所属していました。
アメリカに留学していた頃も吹奏楽に入り、州の代表の選抜に合格して演奏し、その後なぜかアメリカの高校生代表に選ばれて打楽器を続けていました。
結局、留学期間の終了ということもあり、途中で終わりにして日本に戻りましたが、「本当にアメリカというのはやる気があればチャンスをくれる国だなぁ」と感嘆した覚えがあります。
そんなのも過去の話。
打楽器の演奏をストップして早くも○年。。。

昨年就職活動をしている頃、スペイン滞在歴30年以上の日本人男性と知り合いその方に履歴書を送った所、趣味の「打楽器演奏」というのに興味をもっていただき、「是非一度日本人学校で演奏してはどうでしょうか?」と熱心なお誘いを受けていました。この方のお陰で今の仕事を見つけられたこともあり、恩は返さねば・・・と思っているうちにトントン拍子に話が進み、今日無事に打楽器講義を終えることができました。
マドリッド日本人学校の学生は、小学校1年生から中学2年生まで合わせて22人。スペイン人と日本人のハーフの子供も2人いましたが、普通は親の仕事の都合で数年スペインに住み、その後は日本に戻る子供達ばかり。なので、スペイン語を覚えることよりも、どちらかと言うと日本語をしっかり覚えて日本の教育を受け、帰国後も日本の教育や受験勉強に慣れるために通っている、という子達が多いみたいです。
というわけで、学校の中にはスペイン語は見当たらず、皆が皆スペイン語を話せるわけではないようでした。まるで日本にいるようでしたね。

生徒の年齢が6歳〜14歳と幅広いので、授業ではとにかく皆に楽しんでもらうようにと、打楽器がきいていてちょっと面白い曲を準備。アンダーソンの”The Syncopated Clock”、リムスキー・コルサコフの「熊ん蜂の飛行」、シューベルトの「子守歌」等々。”The Syncopated Clock”を聞いて曲のタイトルをあてるクイズではすぐに「時計」って出てくると思ったんですが、子供達から「春の木漏れ日」とか「兎のかけっこ」とかが出て、改めて子供の想像力に感服でした。

その後は、皆もどこかで聞いたことのある”American Salute”(南北戦争の南部のテーマの一つ)、”In the Mood”(レッド・ロブスターのテーマ)、「カルメン幻想曲」(のだめカンタービレでも使ってました!)、ハチャトゥリヤンの「剣の舞」(運動会の曲です)と「レスギンカ」。途中で”Brazil”を皆で演奏するというのもやり、子供達を3つのグループに分けて好きな楽器を持って演奏してもらいました。楽器の叩き方は多少指導したものの、あとは好きなようにやってもらった所、皆本当にニコニコ喜んで演奏してくれて、私の方が楽しくなったくらいです。保護者の方達も、自分の子供の写真を撮ったりして楽しそうでした。
最後に皆から手作りの写真立てと花束をもらい、さらに記念写真を撮った後にその写真もいただき、本当に感謝でいっぱいになりました。準備その他はちょっと面倒だったんですが、やってみて逆に子供からエネルギーをもらったような気がします。

そうそう、花束を贈呈してくれた男の子から「Beso(スペイン語のキスです)をして下さい」って言われたので、スペイン様式で両方のほっぺにキスしたのですが、そこにいた他の2人の子供にも同じことをしたら2人は戸惑っていました。
改めて、「日本人学校は日本なんだな〜」と思った瞬間でした(笑)

スタバで遅い昼食。道行く人が足を止めて見るほど奇麗な花束でした。

スタバで遅い昼食。道行く人が足を止めて見るほど奇麗な花束でした。

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11 Comments

  1. そういえば、Harukiの打楽器って聴いたことないなー。(ピアノはある意味打楽器だけど…)
    でも、楽しそうな講義だね。ただ演奏を聴くよりは実際に見て鳴らしてみる事で子供たちの興味が更に深まったに違いない!
    日本人学校は行ったことないけど、補習校(土曜日のみの日本人学校)に行ってた人はディープな日本人社会だって言ってたなぁ。
    確かに帰国後の勉強のギャップが気になる親の気持ちもわかるけど、せっかく海外の文化/言語に浸かるチャンスなのに、勿体無い!と私は思ってしまうよ…
    現地校にしか行った事ない私の私見ですが…

  2. あーや
    >そういえば、Harukiの打楽器って聴いたことないなー。
    いえいえ、打楽器は縁の下の力持ちなので、打楽器だけで聴いてもあまり楽しくないかも知れないです(^^;)
    でも、子供達が演奏に参加して喜んでくれたっていうのが一番の成果ですね。ピアノだとなかなかこういう訳にはいかないですし☆
    >日本人学校は行ったことないけど、補習校(土曜日のみの日本人学校)に行ってた人はディープな日本人社会だって言ってたなぁ。
    そうかも知れないですねぇ。
    日本人社会というだけじゃなくて、ものすごーく狭い社会になりますからね・・・。
    >せっかく海外の文化/言語に浸かるチャンスなのに、勿体無い!と私は思ってしまうよ…
    私も同感です。
    子供は投げ込めば何でも吸収するので、小さい頃に異文化に浸ってたくましくなれば、日本の受験でもやっていく位の強さは身に付くと思いますね。
    後はやる気の問題なので、せっかくなら海外にいる間にどっぷりその国の文化に浸る方が面白いのでは、と私も思います。
    今日ほっぺにキスに戸惑った子供の話を夫にしたら、「挨拶のキスも恥ずかしがるようになるなら、やっぱりうちの子供は現地校だな。」と納得したような顔で言っていました(笑)

  3. Harukiはピアノのイメージが強いなー。打楽器も聞いてみたい。6年間現地校と補習校通ったけどどちらも今の私に欠かせない経験だよ。いわゆるダブルスクールだからこの時期が一番勉強してたかも。帰国してすんなり公立中学にとけこめたのも補習校と親のおかげだと思ってるよ。駐在員は帰国後のことを考えて学校選びをしてるよね。

  4. ひょーv遂にまたスティックを持ったのねvvv
    ピアノは聴いた事あるけど、はるぽんの本領発揮は絶対聴いてみたい。
    それはスペインに行ったら聴けるんだろうか???
    私はあーやと違って何故か日本人学校に足を踏み入れたことが有るけど、(というか補習校)まるで日本の小学校を切り取ってきてどーんと置かれた感じだった。校舎も日本風。コンクリにコの字型校舎、ってかんじ。
    ちょっとロンドンの中では不気味な感じがした記憶が…。
    ほっぺにキス…全然恥ずかしくない、って言うかし忘れたときなんぞや失礼な事したーーーって思う。なんて他人行儀すぎて場合によったらキスしに戻るもん。
    イギリスはキスあんまりしないけど、マドリッドやパリはガンガンするよね。

  5. イギリスは…確かにしないね>Baci(何故かイタリア語)
    よほど仲いいか、久々に友人と再開した時とかの感情が高ぶった時かしか基本的にしないねー。
    表彰された時とかもしなかったなー。
    シャイな国民性です…
    ちなみに、コヨリは補習校なんて通ってたっけ?
    記憶ないなあ

  6. あやさん、ここで返すのも失礼だけど(はるぽんにごめんなさい)
    補習校なんぞ通ってませんよ。
    文化祭に行ったことがあるんですじゃ。
    アクトン校とあと一校…名前忘れた。
    はるぽん>絶対お子さんは日本人学校に入れない方がよかですよ。
    現地の良いところに入れるのが一番ですよ。
    多分日本人学校にいれるとスレる。日本にもスペインにも馴染めない子が出来上がっちゃうとおもう。

  7. ぴょっち
    なるほどー。ぴょっちは補習校と現地校両方行ってたんだね。そうしたら両方の良さがわかるのかも知れないね。
    >いわゆるダブルスクールだからこの時期が一番勉強してたかも。
    アメリカの教育に加えて日本の教育も・・・となると、倍の時間がかかるのかな?それはそれですごーく大変そうだね!(>_<) でも、その後日本に帰るのが確実で、子供には日本人としてのアイデンティティを持ってほしいと思ったらそうするのが自然なのかもね。 にしても、日本の全国指導要領とか受験勉強って、不要とは言わないけど子供の興味と全く合わない時は苦痛だろうなぁ・・・ってよく考えるよ。 アメリカは学力低下の問題がよく言われるけど、一握りの「天才 」って呼ばれるような人がいて思う存分勉強できたのも事実なので、どっちも一長一短なのかな。

  8. ウサギちゃん
    >ひょーv遂にまたスティックを持ったのねvvv
    そうなのよー。でも、久々に練習したらやっぱり勘がちょっと鈍っていたよ。当たり前なんだけど、それがちょっと切なかったっす。。。
    でも楽しかったよ。改めて、打楽器って見せることでも楽しめる一種のアトラクションなんだなーって思った♪
    >まるで日本の小学校を切り取ってきてどーんと置かれた感じだった。
    建物から日本の学校文化に馴染もうという考えなのかも知れない!
    でも、私も日本の建物はもう少し美しさを追求して欲しいなと思うよ。機能美というのは「美しい」ものであって、機能だけの箱ではやっぱり寂しいのだ。
    ちなみに、マドリッド日本人学校は昔の貴族の館を改装したもので、中の壁には18世紀の壁画があったりステンドグラスがあったりで、古くてガタピシしていると言いつつもなかなか素敵だったよ。
    >イギリスはキスあんまりしないけど、マドリッドやパリはガンガンするよね。
    うん、ガンガンする。
    ちなみにラテン系でも中南米は1回でスペインは2回。パリは4回じゃなかった?そんなに回数するのは大変そうな気がするんだけど。。。
    >多分日本人学校にいれるとスレる。日本にもスペインにも馴染めない子が出来上がっちゃうとおもう。
    うちに子供が生まれたら両親日本人とはならないから、実際子供にそこまで日本人としてのアイデンティティを植え付けるつもりはないんだ。
    日本の文化や日本語については知ってほしいけど、それは頻繁に日本に帰るとか数年日本に住むとかで良いかな、と思うし、こっちの教育の質の良さも見てきているので。
    きっと、現地の教育の質が不安だったら現地校もありなのかも知れないけど、駐在員の子供達の溜まり場と聞いたので、すごく狭い社会にならないといいな・・・と思うなぁ(^^;)

  9. あーや
    >よほど仲いいか、久々に友人と再開した時とかの感情が高ぶった時かしか基本的にしないねー。
    さすがイギリス、ヨーロッパの孤島!
    そもそもビールなしで感情が高ぶるのだろうか(笑)
    では、イギリスでは挨拶は握手?手にキス??
    近いようで本当に遠い国です、イギリスは

  10. レッド・ロブスターって、食べても食べても2980円の?In the moodがそこのテーマとは、知らなかった・・・それにしとも打楽器奏者だったとは、知らなかった〜

  11. こんちゃん
    >レッド・ロブスターって、食べても食べても2980円の?
    うーん、今はどうなんだろう?でもそんな感じの値段だったよ。
    エビカニ好きにはたまらないよね!!