Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

結婚式 in Madrid

花嫁さんはとても可愛らしかったです

花嫁さんはとても可愛らしかったです

先週金曜日はスペインでは祝日。この日に友人の結婚式に参加してきました。新郎は写真家、新婦は新聞記者という組み合わせのこのカップルはすごく趣味や着こなしに個性があって、いつも私は元気をもらっています今回は初めてのマドリッドでの結婚式。しかも結婚式場らしきものとあって、日本の結婚式場とどう違うか見るのが楽しみでした。    

  • 開始時間

日本ではお昼か夕食をはさんでだと、だいたい開始時間は12時位か夕方の5時位では。今回の結婚式は式が9時開始、ディナーが10時開始でした。でも、もちろん皆ガヤガヤ(多少遅れて)到着なので、式は9時半頃に始まり、ディナーは11時頃に開始でした。その後には恒例のダンスタイムがあるので、最終的に終わったのは午前4時。この辺が日本とは大きく違います。

  • 結婚式

日本では教会・神社・お寺と選びますが、こっちでは教会か行政のどちらかが一般的。教会の結婚が法的効力を持つので(その後その記録が登録所に行きます)、教会だけにする人も多いですが、今回のカップルは行政の方を選択。特に教会に行く事もなく、披露宴会場の屋上でささやかな式が執り行われただけでした。 ここでの式というのは、裁判官の人が式場に来て民法の結婚に関わる条文を読み上げ、その後に友人代表の人達がコメントをするというもの。確かに、日本のように式場に神父が来るなら、役所の人が来てもおかしくないのかも知れません。あと、友人のコメントが「涙涙・・・」という感じではなく、「私達は○○が大好きです」という感じなのが面白く、ちょっと新鮮でした。

レストランの席ですが、日本では「親族は遠く、せっかくいらしたお客様は近く」が一般的。ところがこっちでは、「新郎新婦と両親は同じテーブル、次に親戚、その次に仲の良い友人」という順番。日本のお客様をもてなす心も素敵だと思いますが、やっぱり新郎新婦が一番感謝したい相手は両親だから、両親に近くに座ってもらうのも一つの考え方だと思いました。これ、日本でやったら恐縮かしら??

  • ダンスフロア

 

息がぴったりの二人のダンス

息がぴったりの二人のダンス

ディナーの場所は日本と同じように沢山の丸テーブルがありましたが、その中央にダンスフロアがあったのが印象的でした。食事も終わり、宴もたけなわとなった所で皆3時間位踊るのが一般的だからです。日本だったら3時間もあったら披露宴が終わってるだろうなぁ、と思いました。さすがにお年寄りと子供は朝の3、4時まで起きているのは辛いので、多少踊って1、2時に帰るというのが多いみたいですが。ちなみに、今回は新郎新婦のダンスはポップな感じで、二人の練習の成果が現れていて微笑ましかったです♪

  • 万歳コール

ガリシア地方の結婚式でもそうでしたが、友人が夕食中にいきなり席を立って「新郎新婦、万歳!」と言います。すると皆も「万歳!」と言って返します。(スペイン語では”Vivan los novios!” “Vivan!”です。)他にはキスコールも。 皆で”Que se besen!”と言って、新郎新婦が立ち上がってキスをするまでコールをやめません。なかなか見物です☆ちょっと調子づくと、”Con la lengua(舌で)!”とか”De tornillo(ネジのように=舌で)!”とかのコールも始まります。さすがに、両親の前でこれに応える新郎新婦はなかなかいませんが・・・でも面白いですよ。

  • 出し物その他
ダンスフロアで踊る皆の様子

ダンスフロアで踊る皆の様子

日本だと、よく新郎新婦の小さい頃から出会いまでのスライドを作ったり、二人の子供の顔がどういう風になるか合成で見せたり、友人や上司からのスピーチ、新郎新婦のお色直し、最後に花嫁から両親へのメッセージ・・・と色々な出し物(?)がありますが、ヨーロッパではそういうのはほとんどありません。この辺りは「お客様志向」である日本のサービスの良さの成せる業!私はそういうのは新郎新婦の人柄を知るためには良いと思いますが、なかなか準備が気合いのいるものになりそうだな・・・とも思います。 あと、日本では新郎新婦がほとんどご飯を食べられないのが当たり前となっていますが、これはすごーく残念な気がします。自分の結婚式に出される美味しいものが食べられないなんて。 こっちではお色直しはなく、花嫁は自分で買ったドレスを着たおします。そのせいか、こっちでは花嫁衣装レンタルの制度がありません。(最近少しビジネスが出来上がってきたみたいですが。)お色直しって、日本の「着物もドレスも着たい」という希望を叶えるためにできた形式だったりして。私はお色直しはしなくてもいいかなと思うけど、これは両方それぞれの良さがありますね(^^) あと、両親への感謝の手紙は日本の結婚式のクライマックスですが、これは日本独特ですね。あった方がいいのかな?感動するし温かい気持ちになる反面、新婦が涙を流すのを皆が期待しているような気もして、自分としてはなくてもいいかなと思います。親への感謝の気持ちは、会場で文章を読まなくても伝わる気がするので。 何はともあれ、カラッと明るいこっちの結婚式を面白いと感じつつ、日本の細部まで行き届いた結婚式の良さも感じつつ、楽しく過ごした一日でした。

次の日は午後3時起床。。。こういう生活をしているので、月曜日から普通の時間帯に起きるのが辛いです。 今度は9月にアンダルシア地方の結婚式にも参加するので、またレポート書きまーす!

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12 Comments

  1. 結婚式レポート、楽しく読ませていただきました!!笑
    日本の結婚式しか知らないので、お色直しや新婦が読む感謝の手紙など、それが普通、という感覚でしたが
    日本独特のものだったんですね〜。
    自分の結婚式は、自由にやりたいなって思いました^^v
    それにしても、2枚目の写真の新婦さんの弾けっぷりが・・・!!素敵過ぎます!!笑
    とっても楽しそうで、幸せな式だったんでしょうね♪
    次回の結婚式レポも楽しみにしてます^^

  2. 踊るハルキータ発見!!
    素敵な結婚式ですね〜堅苦しさがなくて憧れます☆
    それにしても新婦のドレスがとってもキュート!!

  3. Harukiの結婚式かと思ったよ
    スペインの皆さんはみんな寝なくても大丈夫なのタフだね
    日本でもあるよ、家族がメインテーブルの式
    皇族の式

  4. Harukiさん、サーモンピンクのノースリーブですか?
    新郎新婦も元気ですね!
    日本でも昔は、夜かがり火を焚いてってことのあったようですが、
    現代ではさすがに夜9時は。。。。。しかも朝4時!
    う〜〜んさすがスペイン!
    地方によって違うんですね!小さな国が集まってスペインになったんですか?おもしろそう♪
    花束贈呈はなかったのかな?

  5. アンナさん
    >日本の結婚式しか知らないので、お色直しや新婦が読む感謝の手紙など、それが普通、という感覚でしたが
    >日本独特のものだったんですね〜。
    ね、びっくりですよね!
    日本のお色直しはおもしろいと思うんですが、確かに2回お色直しがあった結婚式では新郎新婦がほとんど席にいなくて、ちょっとそれが残念だったことがありました。
    あと、「両親に育ててもらったことに対するお礼をするのは当然」っていうのはすごく日本的みたいです。
    この辺は、私もスペインの家族から多くのことを学ばせてもらったと思う点なので、今度また日記に書きますね★
    >それにしても、2枚目の写真の新婦さんの弾けっぷりが・・・!!素敵過ぎます!!笑
    本当に可愛かったですよ!
    いろんな結婚式でクラシックな踊りはいくつか見ましたが、今回みたいに激しく新郎新婦が踊るのは初めてで、それはそれで素敵でした
    アンナさんの式はどんな風になるでしょうね
    今から楽しみにしています!

  6. cottonちゃん
    そうなの、踊ってるのを新郎新婦のカメラマンに撮られていました。
    カメラマンが国際色を出したいと思ったせいなのか分からないけど、私(唯一のアジア人)、友人二人(インディオ系メキシコ人とアフリカ系アメリカ人)で固まる度にやけに写真を撮られてしまったよ。
    堅苦しさはまったくないけど、日本みたいにセレモニーらしくもなくて、「日本人はここでもう少し荘厳な感じが好みかなぁ。」なんて考えちゃった。
    >それにしても新婦のドレスがとってもキュート!!
    あれは彼女のデザインなんだよ。
    すごく似合っていて可愛かったです。
    そして、髪型はなぜかエイミー・ワインハウスに似ていたような・・・
     でもそれも含めてすごく素敵でした☆
    あいあい
    そう、皆本当にタフです。
    でもね、それは私達が慣れていないだけで、ある程度日本人以外の友達ができれば皆自然に慣れて行くみたいだよー。
    >日本でもあるよ、家族がメインテーブルの式
    皇族の式
    そうだった・・・。
    きっと賓客といえど、天皇を差し置いて皇族の近くに陣取れないものがあるんじゃないかなぁ。
    ま、皇族は無難に同じ席がよろしいかと。ほほほ

  7. プリンさん
    >Harukiさん、サーモンピンクのノースリーブですか?
    そうです☆
    私は生地に大柄のものが入っていなくて、ちょっとディテールに凝ったラインのキレイなシンプル服が好きなんです。
    ですが、これをドレスに当てはめると、やっぱり遠くから写真を撮ると分かりにくいことが判明です
    >現代ではさすがに夜9時は。。。。。しかも朝4時!
    >う〜〜んさすがスペイン!
    ですよねぇ。
    でも、フランスの結婚式も2時位までは続いていましたよ。
    そして、次の日は皆で一緒のブランチも入っていて、それはそれでゆったりできて良かったです
    都内だとその後帰るのが大変なので、さすがにそこまで遅くはできませんよね。
    >花束贈呈はなかったのかな?
    そういえばありませんでした。
    両親と新郎新婦は同じテーブルでずっと一緒だったからでしょうか?
    ちなみに、ブーケトスもありませんでした。
    これってどこの慣習なんでしょうね??

  8. Harukiのレポートは本当にいつも面白い!!!
    同じイベントだけど、国が違うと風習も重点ポイントも異なるんだね。
    そして、スペインの文化は、設備・しきたりは本当にシンプルで、そこに参加する人や雰囲気が彩りを添える感じだね。
    花嫁のドレスもシンプルなデザインだけど、持っているブーケがカラフルでものすごく色が映えて素敵!!!
    パーティーもみんなのドレスが個性的だけど、会場がシンプルで、本当に楽しいそうな雰囲気がものすごく際立つね。
    お祭り好きな私としてはカナリ興味あるわ♪
    私もいってみたいな〜^^

  9. サーモンピンクって大好きな色なんです
    ターコイズブルーとかも好き
    わたしも柄物はちょっと苦手。。。。
    ネックレスはパールですか?もっと大きなお写真もUPしてほしいな
    よく似合っておられます
    二度もコメントしてスミマセン。。。

  10. 3枚目にハルキの姿を発見!!ピンクのドレスがすっごくステキ♪
    暫く会ってないけど、変わってないね〜〜〜。若い!!

  11. Cim
    喜んでもらえて嬉しいよ(^^)
    >そして、スペインの文化は、設備・しきたりは本当にシンプルで、そこに参加する人や雰囲気が彩りを添える感じだね。
    うん。しきたりを重んじるのも伝統を大切にする心の現れだから好きなんだけど、そこをシンプルにすると本当にしたいことが見えてくる気がするよね。
    自由な雰囲気は本当にその通りで、皆が心行くまで楽しめるという感じがすごく出ていたよ
    >花嫁のドレスもシンプルなデザインだけど、持っているブーケがカラフルでものすごく色が映えて素敵!!!
    なるほどー、そういう見方もあったか!
    実は、スペインではまだフラワーアレンジメントらしきものが発達してなくて(お金を出せば一応あるんだけど・・・ね)、できるだけ沢山の色を盛り込もう!みたいなブーケが多いの。
    だからお花屋さんに行っても自分でアレンジしないと買う気にならないことも多いんだけど・・・。そしてお花が高い・・・
    なるほど、花嫁さんが持つと確かにカラフルで素敵なことを発見(笑)
    あと、テーブルセッティングとかはやっぱり日本の勝ちかな。
    どこの結婚式場でも、お皿とかカトラリーに傷がほとんどない素敵なものが使われている印象だよね
    >お祭り好きな私としてはカナリ興味あるわ♪
    >私もいってみたいな〜^^
    じゃ、私達の披露宴には是非来てちょうだい!
    来年あたりスペインで計画中だよん♪

  12. プリンさん
    >サーモンピンクって大好きな色なんです
    >ターコイズブルーとかも好き
    あ、じゃぁ私とプリンさんは好みの色が似ていますね!
    私もターコイズブルーも大好きです(^^)
    アクセサリーの石も気がついたらターコイズが増えています(笑)
    >ネックレスはパールですか?
    あれは実は水晶なんです。光の加減でパールみたいに見えますね。
    ちょうどドレスの前の部分に一粒ガラスの丸ビーズがころんと付いていたので、それと似たようなネックレスを着けてみました。
    ちなみにこのネックレスは祖母からのもので、この前帰国した時に修理をお願いしていたんです。直って嬉しいです
    写真は・・・実は皆を撮ってばかりで、肝心の自分の写真はほとんどないんです
    また今度の機会に!
    みつばちちゃん
    久しぶり!メッセージもどうもありがとう☆
    >暫く会ってないけど、変わってないね〜〜〜。若い!!
    そうかしら??
    髪を切ってから若返ったと言われるから、そのせいかも知れないね
    でも、みつばちちゃんもこの前写真を見せてもらった時、高校時代そのままでびっくりしちゃったよ。
    このまま、二人で年齢不詳(?)になって行きましょう。ほほほ(笑)