Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

Guadalajara (グアダラハラ)

素朴な感じの城壁が続きます。

素朴な感じの城壁が続きます。

勉強の息抜きに?先週末はグアダラハラというマドリッドから車で2時間位の町に行ってきました。友達の彼のお父さんがそこの出身で、おじいさんの生まれた家があり、さらにお父さんがバカンス用の家を買って改装中ということで、それを見がてら観光ということになったんです。

グアダラハラ(「ハ」にアクセント)はガイドブックにもちょこっとしか載っていないような小さな町ですが、歴史的な建物がたくさんありました。グアダラハラの語源はアラビア語。「wad al-hijaara(石の多い川)」から来ています。そんなに石が多かったわけでもないけれど。この町は、マドリッドがまだ大きな都市ではなかった11世紀にアルフォンソ6世がレコンキスタでイスラム教徒を追い出して支配を始めた頃から発展し始めます。それにしても、レコンキスタが終了するのは1492年だから、イベリア半島から完全にイスラム教徒を駆逐するまでに、グアダラハラ占領からさらに400年かかっていたんですね。なんと気の遠くなる・・・。

あ、でも、実はその前にすでにローマ人が来ています。写真の橋はローマ時代のもの。何の変哲もない橋のようだけど、何と紀元前に作られてるんです。日本だと重要文化財になる程古いものが、こっちにはごろごろあります。

ローマ時代の橋。

ローマ時代の橋。

お城は12世紀のものとなっていますが、看板には「アラブ・ローマ・ゴシック建築」と書かれていました。完成が12世紀なんですね。つまり、建築が始まったのがローマ時代で、イスラム教徒の手によって作り替えられたのをキリスト教徒がまた替えたと。確かに、近くから見るといろんなレンガでつぎはぎされたような感じが。

ちょっと疲れたけれど、バルでのタパスも美味しかったし、皆でその後食べたチーズケーキも美味しかったです。最後の写真は友達とお茶をしている所。本当は女の子が一人メキシコ人、男の子が一人イタリア人なんだけど、どうしてもこういう町を歩くとアジア人の私ばかり見られてしまうなぁ。外見的に明らかに違うのをしみじみと感じます。

皆でお茶。

皆でお茶。

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The small provincial capital of Guadalajara is more of historical than aesthetic interest. Although guidebooks do not tell much about this city, there are quite a few things to see. One of my friends was born there and his father has a nice cottage there. That’s why we decided to go there together. It took about 2 hours from Madrid by car.

Guadalajara (from the Arabic wad al-hijaara, or “stony river”) was, in its medieval Muslim heyday, the principal city of a large swathe of northern Spain under the green banner of Islam at a time when Madrid was no more than a military observation point. In 1085 Alfonso VI finally took Guadalajara as the Reconquista moved south. However, thinking of the completion of the Reconquista in 1492, you will be surprised that actually it took nearly 500 years after the Christians had taken control of Guadalajara!

In Guadalajara, there was a rough brick-made castle. Curiously enough, the signboard in front of the castle said “Arabic-Roman-Gothic style of the XII century”. In short, it was constructed by Romans before Christ, changed or reconstructed by the Muslims and then by the Christians. Examine up the castle close, and you can see various kinds of bricks.

Bars were really good. We could try lots of tapas and take nice wine and beer. (I took grape juice though :-)For those interested in the countryside of Spain, Guadalajara will be a nice option. You can stay in Madrid and have a day trip!

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5 Comments

  1. 世界史の授業を思い出させられちゃった(笑)
    知っているかもしれないけれど、
    日本では今、世界史履修について話題になってます。
    高校を卒業するのに必修であるのに、
    大学入試に関係ないとみなした高校が200名近くの生徒を
    卒業できない危機に追い込んで、問題が発覚。
    調べてみたら、地方の公立高校が
    数多く世界史履修をしていないみたいで、補修を受けたり
    レポートを提出することで卒業できるとか。
    受験生なのに可哀想だ。

  2. わしも遠出したいです。
    宇賀ゼミの行政法レポートでこの2日間、自習室に缶詰……
    行政法好きだからまだいいけど。

  3. >まなみちゃん
    履修の問題についてはmixiにも結構載ってるよね。
    世界史はとっておいた方が良いよー(笑)
    っていうのは冗談として、こういう「見つからなければ続けていたけれど」みたいなのが多すぎだよね。しかも、高校生のうちからこういう大人の判断の煽りを食らうとは。
    >Goさん
    お、宇賀先生って、私が一番苦手としていた先生だ!
    人は悪くないんだけど、あの立て板に水みたいな喋り方をするのが困って困って・・・。友達と必死にノートを取ったけど、そのうち諦めてパソコンを持ち込んだ覚えが(笑)

  4. いいなあ。スペインの写真はやっぱり私のいるアメリカには絶対にない光景なんだよね。本当に次はスペインに行きたい。
    昨日はSFに来てはじめてタパスのお店に行ってきたよ。SFにもスペインじゃないけどヒスパニックの人が沢山住むエリアがあってそこにいくつかおいしいタパスがあるんだ。久々のHaruki写真に期待したけど、のってない(涙)。

  5. >くうちゃん
    ごめんねぇ。今回は本当に自分の写真がないのだ。景色ばっかり撮ってたの。
    スペインにいると歴史の長さをしみじみと感じるけど、SFにはSFの良さがいっぱいあるよ。何と言っても英語が通じるのと和食が美味しいのが羨ましい(笑)
    いつでも遊びにきてね♪