Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

母一人子一人

日本の秋の空です。

日本の秋の空です。

3年ぶりに、休暇を利用して日本に一時帰国しました。今回の旅行を思い立ったのは8月初め。夫と9月に2週間の休暇を取ろうと話していたのですが、夫の仕事の都合上どうしても2週間の休暇は不可能となり、それならということで私一人で日本に行くことに決めました。

機内での健斗。こういう赤ちゃんベッドが付く席を予約しました。

機内での健斗。こういう赤ちゃんベッドが付く席を予約しました。

課題は、子供と行くかどうかということ。私一人で子供二人を連れて飛行機に乗るのは至難の業。しかも、日本に着いてからの移動、持って行く荷物の量、飛行機の乗り継ぎ、そしてやんちゃ盛りの長女のことを考えると、やはり一人で子供を連れて行くのは難しいということになりました。では、どちらの子供を連れて行くか。散々悩んだ挙げ句、健斗を連れていくことにしました。かおりは既に2歳半で、日本語を話し、和食が大好きで、日本旅行を楽しむことは請け合いです。まだ日本を知らないかおりを連れて行ったら、かおりも日本の友人や家族もどれほど喜ぶか・・・とも思いました。ですが、健斗はまだ授乳中の何も分からない赤ん坊。それこそ、母親が消えて母乳も消えたら、その変化をどう受け止めるか分かりません。説明しても分かる歳ではない為、一人にしておけないと感じましたし、旅行の為に断乳をするようなこともしたくなかった為、最終的には健斗を連れて行くことになりました。

夫が1週間の休暇の間にかおりとスイスに行って大学時代の友人と会うことを決めた為、夫と娘、母と息子が別れて過ごす初めての休暇となりました。私と健斗が日本に行くのを隠すのも良くないと考え、少しずつ娘に説明を始め、娘はスイスに行くことを説明すると、「みんな一緒に日本!」と言う娘。夜に寝られなくなると、「ママ、一緒におねんねー。かおり、スイスいらなーい。」と言って泣き始め、こちらも心の痛みを感じました。

職場での仕事はかなり忙しく、時にはお昼ごはんを席で食べる時間もないような日々が続き、帰宅後は荷造りを少しずつ進め、夜は娘とできるだけ一緒の時間を過ごし・・・としていた為、旅行前はかなり睡眠不足の日々が続きましたが、何とか前々日の朝4時に荷造り終了。仕事最終日はフラフラのまま課題を終え、夫と娘の荷造りを大体終え、倒れるようにベッドに行きました。

出発当日。嫌がると思っていた娘ですが、意外や意外、「ママ、アディオス!」と言って空港を後にしました。逆に置いて行かれたような私と健斗でしたが、これで良かったとホッとしました。

昔よく行った祖母の家の近くの川で。

昔よく行った祖母の家の近くの川で。

機内では、赤ちゃん用のバシネット(ベビーベッドのようなもの)を確保していた為、途中で健斗を寝かしつけて私も少し休むことができました。乗り換えや出国手続き等でバタバタとしてしまいましたが、順調に旅を終えて3年ぶりに日本の土を踏みました。

今回は健斗を疲れさせないようにと、できるだけ移動を控えるようにしました。が、そうは言っても会いたい家族や友人がいて、予定を立てるのもなかなか難しかったです。

日本到着後は、まずは姉の家に。空港まで姉がわざわざ迎えに来てくれたお陰で、移動もとても楽なものになりました。一番下の姪っ子には今回初めてのご対面。姪たちも健斗とたくさん遊んでくれ、私も(多少怪しい?)スペイン料理を作ってあげることができ、楽しい滞在となりました。

姪っ子に囲まれた健斗。

姪っ子に囲まれた健斗。

次には、静岡県焼津市の父方の親戚の家に。小さいころからお世話になった叔母さん夫婦の家では健斗もゆっくりすることができ、到着してアンパンマンのぬいぐるみで一頻り遊んだ後、ぐっすりお昼寝をしていました。その後、健斗と私の二人で近所を散歩し、祖母の家や近くの神社を回り、昔従兄弟や家族と魚釣りや蝉取りをした川辺を歩き、群生した彼岸花を見て、日本の良さをしみじみと感じました。

新幹線では3人席を取ってゆっくりと・・・。

新幹線では3人席を取ってゆっくりと・・・。

特にお腹も空いていなかったのですが、待ちに待った駅弁タイムということで、我が家の定番のシュウマイ弁当を買いました。

特にお腹も空いていなかったのですが、待ちに待った駅弁タイムということで、我が家の定番のシュウマイ弁当を買いました。

アンパンマンと一緒でご機嫌の健斗。

アンパンマンと一緒でご機嫌の健斗。

その後、皆でたち吉という料亭へ。

たち吉の入口。日本に帰ってきたなぁ・・・としみじみ。

たち吉の入口。日本に帰ってきたなぁ・・・としみじみ。

部屋を予約してもらったお陰で健斗もゆっくりすることができ、私たちも他の人に気兼ねなく過ごせました。また、新鮮な魚で有名な焼津だけあって、お刺身も煮魚も絶品。皆が健斗の相手をしてくれたこともあり、お料理も皆との話も楽しみ、久々の親戚との再会を楽しむことができました。

お店でゆっくり。

お店でゆっくり。

こんな野菜の切り方の美しさにまで、日本文化の奥深さを感じました。

こんな野菜の切り方の美しさにまで、日本文化の奥深さを感じました。

器も素敵でした。

器も素敵でした。

お彼岸の季節ということもあり、次の日にはお墓参りをし、さらに皆でお萩をいただき、いろいろな話をし・・・楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。

清々しい気分になるお墓参りでした。

清々しい気分になるお墓参りでした。

次の行き先は名古屋です。私が以前仕事をしていた時の同期のほとんどは、現在愛知県で仕事をしています。その関係で、今回は名古屋で何人かの同期に会うことができました。仲の良かった人たちの所にはすでに赤ちゃんがいたりして、改めて時の流れを感じましたが、変わらない元気そうな笑顔を見てこちらも嬉しくなりました。マドリッドに来てくれた友人ともここで再会。素敵な絵本をいただきました。実は、名古屋で滞在した先の子供が病気になってちょっとバタバタしてしまったのですが、そこは同期の連係プレー、何と友人の一人が次の行き先の浜松まで車で送ってくれました。しかも、彼女の車には既にチャイルドシートがあったので、荷物も健斗も安心して移動の快適な旅に。伯母の家まで直接送ってもらい、道中ではたくさん話もでき、またまた幸せを感じたひと時でした。

浜松で叔母二人と一緒にランチ。

浜松で叔母二人と一緒にランチ。

浜松では、小さい頃からお世話になっていた伯父や伯母に会うことができ、沢山話をすることができました。一日は浜名湖が見えるホテルにも滞在し、美味しい料理に舌鼓を打ちつつ、昔の話で盛り上がりました。私の母は既に亡くなっている為、健斗の日本のおばあさんはいないことになりますが、母の兄弟がその不在を埋めるかのように沢山相手をしてくれ、私も見ていて幸せを感じました。また、赤ん坊がいると色々大変なお風呂ですが、伯母達の連携プレーのお陰で皆で温泉浴を楽しむことができました。やっぱり日本人です。

おじさんとおばさんの家に宿泊。本当にお世話になりました。

おじさんとおばさんの家に宿泊。本当にお世話になりました。

母の兄であるこの叔父さんは、健斗と一緒だと本当に嬉しそうでした。

母の兄であるこの叔父さんは、健斗と一緒だと本当に嬉しそうでした。

温泉宿に滞在した後は、祖父が浜松に高校を設立した際にお世話になった修道院のシスターとの再会です。そこのフランス人のシスターは、祖父と一緒に高校の運営に尽力し、母とも縁の深い人だった為、私と健斗との出会いを殊の外喜んで下さり、私も親戚との再会のように嬉しく感じました。

シスターに会う日は、健斗もちょっとヨーロッパ風の服でおめかしです。

シスターに会う日は、健斗もちょっとヨーロッパ風の服でおめかしです。

皆の温かい歓迎、楽しい会話、自分が夏休みを過ごした場所を息子と散歩し、何となく過去の自分自身と対話したような感覚が残りました。そして、以前は大人と子供という関係だった伯父や伯母との会話が、今では大人同士の会話となった事に、不思議さと同時に何とも言えない嬉しさも感じる滞在となりました。

叔父や叔母と一緒に。本当に楽しいひと時でした。

叔父や叔母と一緒に。本当に楽しいひと時でした。

その後は東京に戻り、ホテルに滞在している間に兄と何人かの友人とも再会です。5月に兄が結婚したので、兄の奥さんの女性とも知り合い、とても楽しいひと時を過ごしました。二人が幸せそうで、本当に嬉しかったです。

ホテル滞在中に何人かの友人とも時間を過ごし、ある日は新宿、ある日は池袋、ある日は上野・・・と、制限がある割には動きました。そして、最後に実家に到着。(順番が逆だと言われるかも知れませんが。。。)息子の乗ったベビーカーを押しながら実家の呼び鈴を押すというのは不思議な感覚ですね。まるで、ご近所を訪問するようなそんな感じでした。

3年ぶりに会う父は、ちょっと変わったような昔と変わっていないような、そんな印象を受けました。実家に入り、健斗と一緒に家の中で休むと、これが当たり前のような錯覚に捕われました。父は最初は健斗に対して「可愛い赤ちゃん」という感じで接していましたが、だんだん自分の孫という実感が湧いてきたのか、愛着が出て来たのか、なかなか可愛がってくれました。滞在中は父なりに色々なことをしてくれ、私もささやかながら、自分のできる範囲で家の片付けや掃除をしました。

最終日は母のお墓参りもすることができました。行ってみると、お墓に「また」青ガエルがいました。不思議なことですが、私が一時帰国をしてお墓参りをする度に青ガエルが出てくるのです。その辺りはカエルの発生地という訳でもなく、他の人が行ってもほとんどカエルを見つけることはないと聞いていたので、今回もまたカエルが母のお墓にいてビックリしました。何となく、母が来ているような、母が「皆で仲良くしてね」と言っているような、そんな気がしました。

2007年に会ったカエル君。

2007年に会ったカエル君。

健斗と父。良いお天気の日でした。

健斗と父。良いお天気の日でした。

日本を発つ前日には兄と義姉の協力のお陰で成田の空港の近くのホテルに滞在し、ゆっくり過ごすことができました。次の日は、二人と、空港までかけつけてくれた姉に見送られての出国となりました。短い滞在ながら、本当に時間を割いてくれた家族や親戚、友人に感謝をしつつ、日本を後にしました。

健斗は行きの飛行機では良い子にしてくれましたが、帰りの機内ではなかなかベッドでも寝てくれず、ドイツに着くまでの13時間のうち10時間はあやしてやらなければいけませんでした。健斗も疲れたようで、無事にマドリッドの自宅に戻ってからは、死んだように寝る日が二日程続きました。色々大変な思いをさせたかなと思いつつも、この思い出深い旅を「一緒に」体験できてとても幸せでした。

お留守番をしてくれた夫とかおりも元気でした。かおりはスイスで一回り成長したようで、早速フランス語の言葉を言ったり歌を歌ったりしていて、改めて子供の成長の速さに驚きました。同時に、日本語は理解できてもあまり話さなくなっていたので、これからまた一緒に沢山話さなければ・・・とも思いましたが。

今は、久々に家族4人が集まって、改めて家族で一緒にいることの幸せを感じています。思い切って日本へ行ったことへの満足感、それをサポートしてくれた家族や滞在中にお世話になった方達への感謝の気持ちで、今は時差や疲労を感じつつも、心地よい充足感も感じています。スペインでの生活にも慣れ、スペインに愛着を持ちつつも、こういう形で自分の思い出を辿ることができ、改めて自分の根っこは日本にあるんだなぁ・・・と感じた旅でもありました。

皆さん、本当にお世話になりました。また再会できる日を楽しみにしています。

Tagged as: , , , ,

7 Comments

  1. はるきさん、2度目のメッセージです。
    先日お肉屋さんで声をかけた者です。
    偶然お目にかかれて光栄でした。
    Madridは狭いので、もしかしたらお会いする機会があるかもと思っていました。
    日本からお帰りになったばかりとのことでしたがこのブログを読んで
    把握できました。お子さんを連れて日本の
    ご家族もお喜びでしたでしょうね。
    また機会があれば是非お会いしたいです。
    最近寒くなってきましたが、お体どうぞご自愛ください。

    • sandazさん

      メッセージありがとうございます。
      先日は、本当に市場で声をかけられてビックリしてしまいました。
      しかも、市場の中のあのお肉屋さんの前でなんて(笑)

      こちらこそ、また機会があれば是非どこかでお会いしましょう。
      いつでもご連絡下さいね。
      お忙しいと思いますが、たまに息抜きでお茶なんかも楽しそうですね★

  2. こんにちは!
    先日火鍋でお会いしたN子です。記事を読んで故郷を思う懐かしい気持ちになりました。みんな久しぶりに会えて良かったですね。3年ぶりの帰国は、滞在中さぞかし忙しく過ごされた事と思われます。
    また機会があれば子供達遊ばせましょう!

    • Nenaさん、

      やっぱり、日本に帰国するとあれもこれもとやりたい事が出てくるので、子供と一緒だとそれなりに難しいことはありますよね。Nenaさんはどうされてます?
      また是非お子さんと一緒に会う機会を設けたいですね!
      今後もどうぞよろしくお願いいたします。

  3. 今年の冬に子供二人連れて帰国しました。何も出来ませんでした。少し遠方の友人に会う予定もありましたが、キャンセルしました。出来ないものは出来ない。呼ばれてないと思い、またの機会に~。家族に息子達を見せたかったので良いのです。子供達是非一緒に遊ばせましょう。計画立てましょうね。lineに出てくるharukiさんは、あなたかしら?

    • Nenaさん、

      お子さん二人を連れて帰国はすごいですね!ご主人とも一緒でした?
      子供と一緒だとできないことも色々ありますが、それも含めて良い思い出になりますよね。
      是非是非、一緒に公園で遊びましょう!
      Lineに登録したので、もしNenaさんが私の番号を携帯に登録済みでしたら、それはきっと私です★

Trackbacks

  1. 初めての日本 | Haruki's way

Leave a Response