Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

マラソン

私はマラソンはしないのですが、兄や友人がマラソンをするからでしょうか。マラソンのイベントがあると、ちょっと注意が向くようになりました。

マラソン開始の様子。http://www.mapoma.es/より。

マラソン開始の様子。http://www.mapoma.es/より。

マドリッドにはいくつかのマラソンのイベントがありますが、その中で一番有名なものがMaratón Popular de Madrid (通称”Mapoma”)と呼ばれる団体が開催するマラソンです。このマラソンはヨーロッパでもかなり有名なものだそうです。どうして有名かと言うと、①マドリッドは高度700mとかなり高地にある上高低がある為、それなりの訓練が必要なこと、②4-5月という走りには最適な季節に開催されること、③通るコースが美しいこと(目抜き通りのカステヤーナ通り、レアル・マドリッドのホームであるSantiago Bernabéu、王宮、緑の多いCasa de Campo等を通り、ゴールは王宮の庭園であったレティーロ公園に到着)等があげられるそうです。

今年のMapomaマラソンは4月22日に開催されました。マラソンが朝9時から開始ということで、コースになる道路は一時封鎖。ほとんど全ての目抜き通りがコースとなる為、車で市内を横断することは不可能に。同時に10kmのコースも設定された為、大通りは人でいっぱいになりました。

我が家のある通りも選手達が通りました。

我が家のある通りも選手達が通りました。

実は、今回のマラソンはRock ‘n Roll Madrid Maratónとしても知られていました。これは、マラソンという競技をさらに楽しいものにし、選手達を音楽で応援しようとする試みで、米国で90年代にスタートしたそうです。これが大変な人気を呼び、2012年よりヨーロッパにも広がりました。最初にこのイベントがスタートしたのはエジンブルグ、マドリッドは二番目の都市です。これが非常に好評だったそうで、バンドが演奏している場所を通る時は、全ての選手が俄然やる気を出して走ったとか。

Mapomaマラソン当日。この日はマラソンで至る通りが通行止めに。そんなことも忘れ、我が家では友人を招いての朝食を用意していましたが、待ち合わせの少し前に友人夫婦より、「どう頑張っても家にたどり着けそうにないよ・・・。」という電話が入りました。それもそのはず、我が家の前の通りはマラソンコースになっていたのです・・・。

友人を待っている間に沢山の人が通りを走っているのが見えたので、ベランダから皆で選手達を応援し、音楽を楽しく聞きました。

寝起きのはれぼったい顔をした娘ですが、嬉しそうに選手達を眺めていました。

寝起きのはれぼったい顔をした娘ですが、嬉しそうに選手達を眺めていました。

翌日、マラソンに参加した人達のコメントを読みましたが、何ヶ月ものトレーニングを経てゴールに到達した人達の感動は本当に大きかったようです。涙を流して喜んだ選手の話、ボランティアで参加したマッサージ師の人達の話も出ていました。今度は私も応援にかけつけようかと考えています。

マラソンではありませんが、乳がんと闘う女性を応援するという趣旨の10kmウォーキングも開催されました。参加者は全て女性。我が家の前の通りがピンク色に染まった日でした。

マラソンではありませんが、乳がんと闘う女性を応援するという趣旨の10kmウォーキングも開催されました。参加者は全て女性。我が家の前の通りがピンク色に染まった日でした。

このMapoma、色々なコースのイベントを計画しています。2月にはハーフマラソン、4月には上記のフルマラソンと10kmマラソン、そして今年の9月23日には新たな10kmマラソンが開催される予定です。参加したい人達が集まるトレーニングのイベントもあり、皆で助け合う雰囲気もあるとか。美しい季節のマドリッドをこうして堪能するのはいかがでしょうか。

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