Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

ひいおばあちゃま訪問

夫のおばあちゃんと娘。

夫のおばあちゃんと娘。

ちょっと前になりますが、娘を連れて夫の母方のおばあちゃんの村に行ってきました。

おばあちゃんの村の名前はサグン(Sahagún)。いかにもスペインの田舎という感じの小さな村ですが、ローマ時代の橋や14-15世紀の教会や修道院が残っている上、ガリシア地方の聖地サンティアゴ・デ・コンポステラ(Santiago de Compostela)へ続く巡礼の道の途中にあり、それなりに歴史のある村です。

イースター休暇では、こういった衣装を着て、キリストの受難を象った「御神輿(pasos)」を担ぐ人達が沢山います。

イースター休暇では、こういった衣装を着て、キリストの受難を象った「御神輿(pasos)」を担ぐ人達が沢山います。

おばあちゃんは既に90歳近く。子供が大好きでとても優しく、「こんなに親切で大らかな人は見た事がない」と思う位、どんな人にも分け隔てなく接する人です。夫の両親と同じように、本当に娘の誕生を楽しみにしてくれていた人の一人なので、ぜひとも娘を連れて行ってあげたいと思っていました。

義母がスペインにいる間にその計画が実現し、レンタカーにチャイルドシートをセットし、ベビーカーやその他沢山の荷物を積み込んで一路サグンへ。車の中で授乳できるとは言え、やはり100キロ以上のスピードで走る車の中での授乳は不安があり・・・。何とかおしゃぶりや指を使ってごまかし、5時間の旅に耐えてもらいました。到着直後に皆で走っておばあちゃんの家に行き、そこで授乳をして一件落着。

おばあちゃんは高齢なこともあり、最近はだまりこんでいることが多くなっていましたが、かおりを見るなり大喜び。私の夫(孫)に挨拶することも忘れ、かおりを膝に乗せて何時間も過ごしていました。

おばあちゃんは、最初から私が外国人であることも外見が違うことも気にしていませんでした。義母が、自分の息子が日本人と付き合っていることを知ってショックを受けた時、「お互いが好きなのが一番なんだから、何を心配しているの。」と言ったのはおばあちゃんでした。知り合った当初は私はスペイン語が話せませんでしたが、そんな中でも普通に私を受け入れてくれ、おばあちゃんとは楽しく過ごした思い出がいっぱいです。

そんなおばあちゃんなので、かおりを見ても「ハーフ」と言った考えは浮かびません。「こんなに可愛い赤ちゃんは初めて見たわ。」と大満足(!)。「かおり」という名前も気に入ったようで、「素敵な名前ねぇ。初めて聞いたわ。」とのこと。日本語の名前ということも知らなかったようで、何度も「今まで聞いた名前の中で一番素敵。」と言っていたのが微笑ましかったです。

かおりもひいおばあちゃまの腕の中で起きたり眠ったり。時々動いてはひいおばあちゃまを見上げていて、見ているこっちまで幸せになりました。

次回の旅がさらに楽しみになりました。
おばあちゃん、ずっと元気でいてね。

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3 Comments

  1. よかったですね。微笑ましいお話で楽しく拝見しました。
    最近の日本からのニュースは一向に好転しないので、お互い心配がつのりますが、赤ちゃんとっても可愛く成長しているようで、心温まるニュースでした。

    • chihoさん

      本当に日本のニュースを見ていると心が痛くなりますね。
      娘と一緒に日本にいたら、水の確保その他で本当に大変だったと思います。
      ただ、安心というのではなく、私と同じ境遇のお母さん達が一杯いるかと思うと、やはり私にできることも何かあるのでは・・・という気になります。
      被災地の復興が一日も早く進みますように・・・。