Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

日本での披露宴 その1

カラオケで大盛り上がりの披露宴第一弾!

本当に長い間ご無沙汰していました。実は、その間に日本に一時帰国をし、披露宴を2つ執り行いました。その準備やら何やらで、帰国前からバタバタとし、日本では休む間もなく企画やら後片付けやらに精を出し、休むことのない休暇を過ごしました。(実際、夫は「マドリッドに戻ったらようやく休めるね。」と言っていた位です。)

今回は日本での披露宴第一弾のご報告です。実は既に本当の結婚式を挙げてから2年が経ちますが、スペインでの式には日本の家族は誰も出席しなかったこともあり、何らかの形で日本でも披露宴を・・・と考えていました。

しかし、夫の家族やスペインからの友人も披露宴に興味を持ってくれたので、計画変更。いわゆる日本式の披露宴というのは、どんなに頑張っても欧米のそれとは大きく違います。ちょっと違いをご紹介。

宴会スタート!

  • 時間

日本では3−4時間が一般的ですが、欧米では夕方〜朝の3−4時、またはお昼〜真夜中というのが一般的。日本の長さでは、あまりに短くてがっかりされます。「これだけ?」と言われるのが分かっていたので、普通の披露宴は危険だとさえ思っていました。

  • ご祝儀

日本では3万円程度のお金を包んでご祝儀として渡すのが一般的ですが、欧米ではWedding Listにあるものをギフトとして渡すか、結婚式前後に新郎新婦の口座に送金するのが最近の風潮。(それでも、金額は1万~1万5千円程度が相場ですから、日本はかなり高めですね。)文化の違う人達を混ぜると混乱が・・・。

あちらこちらで皆が会話をし始めました。

  • 招待客の挨拶

日本では、上司・親戚・両親の挨拶等が所々に挟まれ、新郎新婦の学歴等の話が出たりしますが、私たちが今まで出席したヨーロッパの披露宴では、両親がちょっと子供について話す程度のものがほとんど。経歴について話すのは聞いたことがないですね。そして、会社の上司は、よっぽど親しい関係でなければ呼びません。さらに言えば、日本では乾杯の音頭を取る人がいて、それまで皆飲み物や食事に口を付けませんが、ヨーロッパでは、勝手に食事が始まることも多々あります。

  • お行儀

日本の披露宴では、皆とてもお行儀が良い印象を受けますが、長丁場のヨーロッパの披露宴では、途中でどんちゃん騒ぎになることもしばしば。しかし、これを誰かが日本の披露宴でしてしまうと、親戚から顰蹙を買うかも知れない?!と、密かに心配してしまいました(^^;)

そんなことを考えて私たちの出した結論が、「温泉旅館で一泊二日の宴会&観光旅行」でした。東京から近くて温泉があって、観光もできて・・・と絞っていき、最終的には日光に決定。場所の選定は1年程前からゆっくり始め、昨年末に日光の東照宮・晃陽苑という旅館を選びました。駅からはちょっと距離がありますが、マイクロバスを出してもらえる上、様々な面で融通が利き、お食事もおいしく、本当に楽しい滞在となりました。

お料理も美味しかったです。でも、何よりも圧巻だったのはお酒の量。。。

8月26日に帰国し、29日〜30日に日光の温泉旅館で披露宴という運びでしたが、披露宴とは思えないような宴会となり、日本人・外国人入り乱れての大盛り上がり!いろいろな人に、「こんな面白い披露宴は初めてだよ。」と言われ、それだけで本当に満足の時間でした。

初対面とは思えない息の合ったカラオケ!

何が面白かったかと言うと・・・。

  1. 全員浴衣で参加。(新郎新婦も同じ浴衣。)
  2. 全員箸を使って懐石風の夕飯に挑戦。
  3. 日本語、スペイン語、フランス語、英語が飛び交っていたこと。
  4. 言葉が通じなくても、お酒が入れば皆仲良し。
  5. カラオケが入ると全員歌え踊れの大宴会に。
  6. 日本人がビール瓶を持って皆の席を回ってお酌。
  7. 兄が商品付きのゲームを準備。(世界の国歌当てクイズ!)
  8. 宴会の後は皆で温泉。
  9. 宴会の料理を下げた後も宴会場はそのままにしてもらえたので、飲み会が延々と続いたこと。(5時まで?)

私の元上司&同僚も負けていません!

カラオケやゲームの後。皆の楽しそうなこと(笑)

宴会の終盤で皆に配った記念品はこの通りです。

ラッピング用品は、帰国前に通販で頼んでおきました。

日本人にはVilleroy&Bochの小さな器に和三盆のお菓子を乗せたもの、外国人には和風の器に金平糖を乗せたもの、と、お互いの文化が見えるようなものにしました。宴会前日に夜中の1時半までかけてラッピングをしたのですが、これも好評で嬉しかったです。

また、皆から様々な贈り物もいただきました。素敵な塗りのお皿のセット、(夫が日本で剣道をしていたので)剣道着と同じ布で作ったおそろいの名前入りポーチ、ちょっと早いですが赤ちゃんグッズ等々、どれも心温まるものばかりでした。

中禅寺湖

次の日は朝から観光でしたが、何と私が寝坊!前日に4時まで起きていたのがいけなかったか、同室の誰も目覚ましをかけていないのがいけなかったのか・・・。他にも起きないスペイン人数名がいて、何と出発は1時間後に。

東照宮はやはり圧巻でした。

観光では、明智平から見る絶景や、中禅寺湖のクルージング、華厳の滝を近くで見た後、お昼をはさんでから東照宮を訪ねました。やはり、日光は見所がいっぱいあってとても楽しかったですが、日本人とスペイン人を混ぜての観光はなかなか大変でもありました。スペイン人は、スケジュールをきっちり守って行動するというよりは、その場で「あ、これ面白そう!」と行動を変える人たちが多いので、これがバスの運転手さんにはストレスだったようで、間に入った兄と私はなかなか苦労しました。欧米の友人達は、いつになく皆に合わせるようにしていたんですけどね。日本人観光客に慣れている人からは不満も出てくるのかも知れません。。。

ですが、スペイン人は決して無理をしないので、彼らが「楽しい」と言う時には本当に楽しんでいるのが分かり、こちらもリラックスできるんですよね。日本のパック旅行にありがちな「つめこみ旅行」になることもなく、旅に人間味が出て来るのが彼らの良さだといつも思います。

クルージングと日の丸

何はともあれ、今回の披露宴に参加してくれた私たちの友人は心が広い人達ばかりだった上、本当に色々な人と仲良く交わってくれ、私たちとしても嬉しい限りでした。この人達と一緒だったからこそ、本当に楽しい思い出になったんだなぁ・・・と、あらためて思いました。

日光では、皆から安産のお守りまでもらいました。

参加して下さった皆さん、本当にありがとうございます。そして、遠路はるばるいらっしゃった日本&ヨーロッパの方々に、この場を借りてお礼を申し上げます。

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2 Comments

  1. こんにちは!
    遅くなりましたが、妊娠おめでとうございます!
    つわりも治まってこられたようで何よりです^^

    とても楽しそうな披露宴ですね~
    どうして呼んでいただけなかったのかしら~、残念(笑)

    1番の「全員が浴衣で参加」ってのがいいですね!
    妙な一体感が生まれませんでしたか?

    畳で宴会って、椅子のパーティより移動しやすくて
    どこでも座れるし、色々な人と自由に会話ができる気がします。

    • MIGUさん

      こちらこそ、お返事が遅くなってごめんなさい!
      コメントありがとうございます。
      そうですよねー、MIGUさんが参加されたらきっとものすごく盛り上がったと思いますよ!
      今度こういう機会があったらお誘いしたいです!

      畳での宴会は良いですよ。
      皆がビールを注ぎ回って、最後は本当に皆が一体となって楽しんでいる感じでしたね☆
      あと、(これは万国共通だと思いますが)「結婚式」「披露宴」とするだけで値段が跳ね上がる場所が多い中、こういう形で温泉旅館で宴会を企画すると、値段と質(お料理、部屋、温泉etc.)の関係が非常に納得いくものになると思いました。
      MIGUさんも、スペインの親戚や友人を呼ばれた際には是非どうぞ。