Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

イースター休暇 3.アストゥリアスの料理

イースター休暇最終回はアストゥリアスの料理の数々。

イースターの時期にいただくマメとタラを煮込んだ料理。Potage de Vigiliaと呼ばれます。

イースターの時期にいただくマメとタラを煮込んだ料理。Potage de Vigiliaと呼ばれます。

アストゥリアスでは食べ物が美味しいとは聞いていましたが、こんなに美味しいとは知りませんでした。友人達が毎日美味しい所に連れて行ってくれ、そこに行くとお店の人とも知り合いで「これは絶対食べた方がいいよ。」「これは食べなくちゃ後悔するよ。」の嵐!さらに、この辺りに日本人がいるのがもの珍しいらしく、色々と気を配ってくれます(笑)私の友人は友人で、「Harukiは日本からわざわざこのお店のこの料理を食べる為にここまでやってきたんだ。」と言い始め、何だかものすごい良い待遇を受けました。最後にはお店の人と記念写真まで撮られ、正直ちょっと恥ずかしかったですが・・・。今まではガリシアが最高だと思っていましたが、アストゥリアスの素材の新鮮さとコストパフォーマンスには脱帽。これは良い勝負です!

生牡蠣の美味しかったこと!これはフランスの牡蠣を現地で養殖したものだとか。

生牡蠣の美味しかったこと!これはフランスの牡蠣を現地で養殖したものだとか。


すぐ近くの水槽にこんな魚介類がいっぱい!これは毛ガニ(centollo)です。

すぐ近くの水槽にこんな魚介類がいっぱい!これは毛ガニ(centollo)です。


アストゥリアス地方はリンゴの産地でApple Cider(スペイン語では”sidra”)が美味しいという話はしました。このシードラと一緒に出される魚介類やお肉も絶品です。それだけでなく、何気なく付け合わせに出されるサラダの美味しいこと。野菜が新鮮な上、元気に育った野菜らしい味がします。
普通のサラダですが、色が綺麗!

普通のサラダですが、色が綺麗!


ツナやアスパラガスも入った豪華版。それでも1000円しません。

ツナやアスパラガスも入った豪華版。それでも1000円しません。


これはハムのサラダ。メインはハムですね(^^)

これはハムのサラダ。メインはハムですね(^^)

チーズが美味しいという話もしましたが、ここでの名物の一つに挙げられるのが、レケソン(requesón)と呼ばれるヨーグルトのようなチーズ。ギリシャのヨーグルトみたいな感じでしょうか。かなりまろやかで、普通はチーズにミルク等を混ぜてのばしたものだそうです。ここにお砂糖を混ぜていただきますが、このコクのある味にはビックリ。沢山は食べられませんが、是非試していただきたい味です。

ギリシャのヨーグルトに似た濃厚な味です。

ギリシャのヨーグルトに似た濃厚な味です。

チーズと言えば、ブルーチーズも絶品です。さらに、この辺りの名物はトルティーヤ(tortilla、スペイン風オムレツ)にヤギのブルーチーズを入れたもの(tortilla con cabrales)。中の卵が半熟で、そこにトロッとしたチーズが混ざり、本当に美味でした。トルティーヤには色々なパターンがありますが、これは一、ニを争う味でしょう。

形が完璧な丸です。真ん中にフォークを刺してサーブされるのが、いかにも田舎のお店という感じです。

形が完璧な丸です。真ん中にフォークを刺してサーブされるのが、いかにも田舎のお店という感じです。

全体として、アストゥリアスでは素材に手を加えないシンプルな料理が多い印象ですが、それぞれの素材が新鮮で、調理法もシンプルとは言え熟達していて、本当に満足の行く料理ばかりでした。例えば、下の写真。お肉のお料理が美味しかったのももちろんですが、その付け合わせの茹でたジャガイモの美味しかったこと。そして、こんなに沢山のお肉を食べ、パン、サラダやデザートをいただき、食後にお酒もサービスしてもらい、何と一人20ユーロ・・・。マドリッドだったら60ユーロ位しそうです。

美味しそうで待ちきれません!

美味しそうで待ちきれません!


お肉は本当に柔らかかったです。夫はこれを3皿ペロリ!

お肉は本当に柔らかかったです。夫はこれを3皿ペロリ!

最終日の夜は、前日に友人がレストランに直接買い付けをお願いした巨大なスズキ(lubina)のオーブン料理。スズキはそこまで好きなお魚ではないんですが、これは本当に美味しくてビックリ。付け合わせのジャガイモの味にも感動です。二匹のスズキを7人で食べましたが、皆食べきれない位の量でした。

この付け合わせのジャガイモがまた絶品でした。この余ったジャガイモをトルティーヤにいれる人もいるとか。

この付け合わせのジャガイモがまた絶品でした。この余ったジャガイモをトルティーヤにいれる人もいるとか。

夫は、最後は風邪と食べ過ぎでダウンしてしまい、最終日は何も食べないで過ごしましたが(あ、帰宅後お味噌汁を飲みました。これは手放せないそうです。)、それでもこのグルメツアーはお気に召したようです。ゆっくりとした時間、美しい自然、親切な人々、安くて美味しい料理・・・。アストゥリアス州の州歌で、”アストゥリアス、愛される祖国(Asturias, patria querida…)”と歌われていますが、それが何だか分かる気さえしてきました。

スペインと言うと、日本人の間では、マドリッド、バルセロナ、アンダルシア州に人気が大別されるようですが、ガリシア州やアストゥリアス州にも是非立ち寄ってみて下さい。食事は外れることがありません☆

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2 Comments

  1. すごく有意義な週末を過ごされたようですね。写真も綺麗で私まで旅をした気分で楽しめました。私は義父がアストゥリアス出身なのでアストゥリアス料理贔屓です。問題はどこに行っても食事が出てくるまでの待ち時間が長いことと量の多さ。スペイン料理は圧倒的にマドリードから北が美味しいですね。アンダルシアは美しいものは沢山ありますが、食べるものには苦労します。
    先週フードショーでアストゥリアスのチーズは沢山いただいたので、今週はカブラレスソースのステーキを食べたいなと思ってます。

    • 気がついたらかなりの部分が食べ物の写真になっていましたが・・・アストゥリアスの料理は本当に美味しかったです。
      私もchihoさん同様、マドリード以北は食べ物がおいしいと思いますね。
      (私の好みにもよるのだと思いますが。)
      義母がCastilla y Leon出身なので、ハムやチーズ、お肉にbacalaoと、本当にレパートリーが豊富で、いつか私もしっかりお料理を学びたいなと思っています。
      南ももちろん美味しいものがありますが、種類は北に比べて少ないかも知れませんね。

      カブラレスソースのステーキ、美味しそうですね。
      また日記を楽しみにしています。