Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

クリスマス前の贈り物

Imaginariumというおもちゃ屋さんのディスプレイ。すっかりクリスマスです。

Imaginariumというおもちゃ屋さんのディスプレイ。すっかりクリスマスです。

日本でも色々な場所で寄付制度がありますし、リサイクルも徹底しているので、スペインの寄付の話をしても目新しくはないと思いますが…。実は、今回は素敵な企画に参加したのでご紹介です。

  • 靴の寄付
キャンペーンのロゴ。

キャンペーンのロゴ。

家に使わない運動靴があるという人は多いのでは? この靴の寄付の企画は、靴のお手入れ製品の会社として有名なKiwiがスポンサーとなっている”Shoe Aid for Africa“というもの。アフリカに靴を送るプロジェクトです。

私もこの夏にアフリカに行ったので分かりますが、普通の靴を履いている人はごくわずか。残りは、ボロボロに擦り切れた靴やサンダルの人ばかりです。市場では、何と古タイヤを加工したサンダルが沢山売られていました。(これが意外と素敵だったりするのですが。)村に行けば、子供達のほとんどは裸足ですし、何キロも歩いて学校に行く子供達は、およそ足に合わない大きな靴を履いていることが多かったです。足には良くないと思いますが、靴があること自体が贅沢なんですね。

靴を受け取る子供達。上記HPより。

靴を受け取る子供達。上記HPより。

Kiwiがこのプロジェクトを初めて行ったのは2006年。その時には、10万足をアフリカの6カ国(タンザニア、ケニア、マラウィ、ザンビア、エチオピア、南アフリカ)に住む人達に届けることができました。実際はもっと沢山寄付があったのですが、使用済みの靴の中には、寄付には適さない物(あまりに古いもの、ハイヒール等)もあったそうで、その選別・梱包作業もかなりのものだったそうです。

「アフリカでは、靴があるということは人生を変えるということ」「靴さえあれば、皆と一緒に行動でき、広い世界に出られる」という言葉に思わず惹きつけられました。自分の靴がそういう一歩を手助けできるというのは、何だか嬉しいことですね。

スペインでは、この企画に大手のデパートが参加している為、回収場所もかなり多く、それがまたこの運動を促進したと思います。日本でもあればすばらしい企画だと思いますが、どうでしょうか?

  • クリスマスプレゼントの寄付
HPの説明。

HPの説明。

“Niños Solidarios (結束した子供達?素敵な訳が思いつきません…)”というキャンペーンは、今年で2年目になります。一部のテレビ局とImaginariumというおもちゃ会社が協賛しているもので、孤児や病院にいる子供達にクリスマスプレゼントを送ると言う企画です。使わない靴箱を包装紙で包み、ちょっとデコレーションし、その中に家で既に使わないけれど素敵なものを詰め、最寄りのImaginariumに寄付するというもの。その箱には、男の子/女の子用、何歳位の子供を対象としているかを記入。このプレゼントが国内及び海外の孤児に送られます。

紹介には、「世界中に、クリスマスにプレゼントをもらえない子供達がいます。親がいなくて、プレゼントがなくて、それを買うお金もない子供達の為に、サンタクロースになりませんか?」と書いてありました。

クリスマスプレゼントの準備。

クリスマスプレゼントの準備。

実際、「使わないけれど捨てられないもの」って家にありませんか?私は、以前友人の結婚式直前に買った銀のハンドバッグ(間に合わせで買ってしまい、1度しか使いませんでした)、ロウソク(沢山あった物の一部)、ビーズのアクセサリー(最近はほとんど使わなくなったもの)、スミレのキャンディー等をチョコレートの箱につめて出しました。

プレゼントできたっ!

プレゼントできたっ!

Imaginariumに行って気づいたんですが、このキャンペーンのタイトルである”Niños solidarios”は、「子供が恵まれない子供の為にプレゼントを準備して贈る」というところから来ているんですね。クリスマスのそもそもの意味は、「皆と喜びを分かち合う」というもので、その根底にあるのは「愛」だと思います。ですから、単に「プレゼントをもらえる日」で終わるのではなく、皆に自分の喜びを分け与えようとするこの企画は、まさにクリスマスに相応しいものだと感じました。

お店の中。明るい色使いで、私も見ていてワクワクするような物が沢山ありました。

お店の中。明るい色使いで、私も見ていてワクワクするような物が沢山ありました。

この両方の企画に言えることは、それぞれの人達が無理をせず、自分のできる範囲で人助けができること、寄付をする場所が沢山あるので、さらに気軽にできることでしょうか。
日本でもこう言った企画は発展してきていると思いますが、クリスマス前に改めて見回してみるのはいかがでしょうか。

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