Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

チェコの友人訪問

チェコでのシャルカとパコの結婚式の様子

チェコでのシャルカとパコの結婚式の様子

週の日曜日、久々にチェコの友人を訪ねてマドリッド郊外に電車で行ってきました。

彼女の名前はシャルカ(Sarka。チェコ語では”a”の上に”v”みたいなマークがつきます)、スペイン語のクラスで知り合い、その後も続いている数少ない友人の一人です。私が初めて参加したスペイン語のクラスで偶然席が隣になり、それから二人で宿題を助け合ったりしつつ、色々話すようになりました。

スペイン語はほとんどできなかった二人、それでも英語は使うまいとスペイン語の動詞の活用本をひきひき話したのが懐かしいです(笑)

当時の私達のスペイン語クラスはアメリカの大学から短期留学で送られてきた学生が多く、スペイン語があまり上手でない上、英語以外の言葉を使うのに妙に戸惑っている感じで、皆英語を話す人同士で集まっていました。

それを冷めた目で見つめるヨーロッパ人グループ。ほとんど来ない人たちのグループ。そしてそれらから適当に距離を置いているもう一つのグループ。そこに私も彼女もいました。大学生は夜はディスコに出かけ、週末は観光をし・・・という感じだったのに対し、チェコで仕事もし、今の彼(スペイン人)と一緒に住む為にスペインに来たという彼女と私は共通する所があり、たくさん話をしました。

3ヶ月のインテンシブコースの後、彼女も私も一通りは会話ができるようになり、そこで彼女は仕事探し、私は大学院への勉強へと進むことになりました。その後はスペイン語の教室も別れ、お互いに連絡を取るものの、滅多に会わない日が続き・・・。

おもちゃと遊ぶMartina

おもちゃと遊ぶMartina

昨年彼女が結婚したという話を聞きお祝いに行った所、既にお腹に赤ちゃんがいるということで、自分のことのようにとても嬉しく感じました。そして、今回彼女の誕生日にメールを送った所、赤ちゃんが無事に生まれて今は第二子を妊娠中とのこと。これはめでたいということで、早速久々にお互いのパートナーも連れて一緒に会うことになりました。

赤ちゃんの名前はマルティナ(Martina)。これはスペイン語でもチェコ語でも通じる名前だそうで、生まれる前から決めていたそうです。そういえば、テニスの有名なナブラチロワは米国に帰化しましたが、もとはチェコの出身。マルティナつながりだ☆ちなみに、今度生まれる子供が男の子だったら、旦那さんは父親の名前をとってパコにしたいらしいですが(スペインでは親子で名前が同じってよくあるんです)、彼女曰く、「チェコ語ではパコはバカっていう意味だから私は反対なの・・・」とのこと。これからどうなるのかな(笑)

シャルカは私達とはスペイン語で話しますが、娘と話すときは全部チェコ語。娘がしっかり言葉を覚えるようにしているらしいですが、チェコ語みたいなマイノリティの言葉を話す学校はマドリッドにはないらしく、これからどうやって教育するかが課題と言っていました。

Martinaと一緒のシャルカ

Martinaと一緒のシャルカ

チェコ語ってあまり聞いたことがありませんでしたが、軽くてとても優しい響きでしたちょっと覚えてみたいかも☆

彼女はスペイン語がとても堪能ですが、スペイン人の親しい友人はそこまでいないとのことでした。「いい人達なんだけど、繊細さがあまりなくて、ちょっと荒っぽい気がするから疲れるの。」と言っていました。確かに、スペイン人は情に厚くて親切な人が多いけど、感情をストレートに表現するし、日本の「気遣い」に当たる部分はあまりないかなぁ。慣れの問題だけど、そういう違いが疲れてしまうというのも分からなくはないです。

私たちが贈った洋服を着て・・・

私たちが贈った洋服を着て・・・

そうそう、マルティナ用にと子供服をプレゼントしたんですが、それを早速着せた写真を今日彼女がメールで送ってくれました。こう、遅れずにお礼をするのは日本ではマナーとされているけれど、スペインではあまり目にしたことがありませんでした。そういう中でメールをもらい、思わず「なんて折り目正しいのかしら!」ってびっくりしてしまいました。ちょっと清々しいです。チェコと日本って、意外とそういう部分が似ているのかも知れませんね。

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5 Comments

  1. いろいろな国の人と友達でいいよね。チェコとスペインって
    いったら気質もぜんぜん違うだろうねえ。
    チェコの方が、ドボルザークとかスメタナの印象からか
    繊細さと郷愁を感じさせるような気がします。
    はるきも彼女もスペイン語が堪能になってよかったよね。

  2. Hoffnungさん
    >チェコとスペインって いったら気質もぜんぜん違うだろうねえ。
    うん、全然違うよ。
    私の知っているチェコ人がそこまで多くないので一般化はまだできないけれど、やっぱりチェコ人の方が繊細ではあるかなぁ。
    そういえば、以前スペイン人に「フランスに行った時にフランス人がスペイン人はガヤガヤしていてマナーを知らない、って言ってたよ」っていう話をしたら、皆が揃って「フランス人はそうしたいけどできないから、やっかみから来てるんだよ!」って言って笑っていたっけ。
    そういう強さもスペインならではだと思ったよ(笑)
    >はるきも彼女もスペイン語が堪能になってよかったよね。
    うん、改めてスペイン語って国際言語だなー、って思うよ。
    Hoffnungさんも今度来る前に少しどうだい?

  3. チェコ美人ですね!しかも才色兼備♪
    語学クラスで出会って、それぞれの道を確実に歩んでおられて良かったですね!彼女たちは、いつかチェコへ帰国(ご主人も連れて?)なさるんでしょうか?
    夫がむかしお世話になったアメリカ人教授の奥様は、ドイツ人でしたけど、二人の子供さんたちに赤ん坊の時からドイツ語を教えて、英独バイリンガルを目指しておられました。大きくなったらフランス語を勉強させる計画でした。
    Haruki家は、1・日本語2・スペイン語3・フランス語4・英語とクワトロ(って言うんでしょうか?)リンガル教育ですね

  4. モデルのように美しい方ですね。
    チェコもこまやかな気質なんですかねー。
    何時までも友達でいられるといいですね。

  5. プリンさん
    >彼女たちは、いつかチェコへ帰国(ご主人も連れて?)なさるんでしょうか?
    彼女は一度戻りたいと考えていますけど、旦那さんはチェコ語は話せないので、彼がやりたいような仕事を見つけるのは難しいだろうと言っています。
    改めて、相手が自分の母国語をそこまで話せないっていうのは住む場所の制約になるんだな、と実感しました。
    自分の国に住みたくても、パートナーがその生活を楽しめなければ意味ないですしね。
    >Haruki家は、1・日本語2・スペイン語3・フランス語4・英語とクワトロ(って言うんでしょうか?)リンガル教育ですね
    いえいえ、きっと日本語とスペイン語がメインで、余力があれば英語だと思いますよ。だから多くて3つですね
    夫は「フランス語は気が向いたらやればいい」って言っていますが、やっぱり彼が友人とフランス語で話すのを聞く度に、「いいな〜〜〜」っていう気持ちは出てきます(笑)
    鑢さん
    そうなんです、美しいんです
    性格は明るくて気さくで、一緒にいてとても楽しいんです(^^)
    チェコの国民性についてはまだよく分からない部分が多いですが、スペインはどうしても情熱的というか、押しが強いというか・・・少なくとも「細やか」とは違いますね