Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

新婚旅行 1.家族団らん

姪の飛鳥と一緒に。すっかり叔母バカです(笑)

姪の飛鳥と一緒に。すっかり叔母バカです(笑)

新婚旅行と言えるかどうか分かりませんが・・・。結婚して一段落ということで、夫と一緒に日本に一時帰国しました。久々の日本は梅雨の時期でじとっとしていましたが、それも久々の日本だと思うと「しっとり」と感じるから不思議なもの。

今回は2月に生まれた姉の赤ちゃんに初めてご対面!本当にこんな小さな体に命が宿っているということに感動すら覚え、そしてあっという間に苦もなく(?)母になった姉を見るのが不思議で、何だか感慨深かったです。皆で一緒に囲んだ食事はとても美味しく、父もいつになく嬉しそうでした。

焼肉屋さんでエプロンをしながら。こういう趣向も日本ならでは。父の顔が和やかで嬉しいです。

焼肉屋さんでエプロンをしながら。こういう趣向も日本ならでは。父の顔が和やかで嬉しいです。

そうそう、今回は市役所に婚姻届を出したんですが、何が大変ってやっぱり海外の婚姻を日本でも法的に認めてもらう手続きにおいて全ての文書を日本語に訳す事です。婚姻届なんてそこまで細かいことが色々書いてある書類ではないんですが、意外と人の名前を訳す作業が面倒で面倒で・・・。例えば、スペインの婚姻届には「○○(新郎)と○○(新婦)が結婚する」というだけでなく、新郎/新婦それぞれの父親と母親の名前が出てきます。そして、スペインでは皆2つ名字がある(父親から一つ、母親から一つもらうシステム)上に結婚しても名字を変える必要がないので、日本のように「佐藤太郎/花子」のように書く事はできません。言ってみれば、「佐藤 鈴木 太郎(父親は佐藤 高橋 次郎、母親は鈴木 橋本 花子)」といった感じです。さらに!スペインの婚姻届には証人(通常2人)の名前も記載されます。(また長い名前で。。。)

そして、最後に裁判官の前で結婚の宣誓をするので、裁判官の名前、そして書記官の名前が続きます。ですから、紙1枚とは言え10人の名前が登場する訳です。ちなみに、この中には、正式な書類ということでsecond nameを書く人もいます。私の知り合いの女性で、通称ホビー(Jovi)だけれど実はホセ・マリア・デ・ラス・ビルトゥーデス(José María de las Virtudes)という名前の女性もいますから、名前だけでこれだけスペースを取られたら本当に大変!!

昔仕事をしていた頃のオフィスに近い東京ドーム。夕焼け空を背景に。懐かしさでいっぱいになりました。

昔仕事をしていた頃のオフィスに近い東京ドーム。夕焼け空を背景に。懐かしさでいっぱいになりました。

これらの名前のオンパレードを「アルファベットは受け付けない」ということで、アルファベットで印刷してしまった書類に全てカタカナで修正を加えました。何枚も何枚も、それはそれは大変な作業でした・・・。

ちょっと心配した父と夫のコミュニケーションも、なぜか日本に到着した途端に日本語を話し始めた夫のお陰でうまくいきました。どうして私とは話してくれないのかしらねぇ。足りない部分はお互い英語で補っていたようですが、それなりに日本語が分かる夫のお陰で父もくつろいでいたみたいです。何よりも、普通の「日本の父と娘婿」ではないのが良かったみたいです。例えば、私の実家のリビングで疲れたと言って大の字になって夫が寝始めたので、父も「それなら・・・」と言ってその辺りで一緒にお昼寝を始めていました。これが日本人の娘婿となったら、「お義父さんの家でいきなり先に昼寝なんて失礼だ」となっていたかも知れません(笑)また、実家の片付けを夫が手伝ってくれ、父に「お父さん、これは使いません。捨てます。」と宣言してくれたお陰で、父もようやく重い腰を上げて整理し始めたので、ちょっと良かったかなと思いました。娘が片付けてと言うだけでは聞いてもらえないこともあるので。

こうして皆と一緒に時間を過ごせたので、平凡な毎日のようでいて本当に思い出深いものとなりました。

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