Haruki's way

〜スペイン・この不可思議な国〜

Normandie 1 Wedding

結婚式の新郎新婦の様子。

結婚式の新郎新婦の様子。

Normandieはフランス北部の地域です。有名な食べ物はやっぱりりんごと乳製品!そこからシードル(りんごのお酒)やカマンベールチーズやら、出てくる出てくる・・・その他にも海に面しているので魚介類も美味しいです。今回はまず結婚式について。スペインや日本の結婚式と比較してみます。

  • 教会での式

フランスは意外と教会で式をあげない人も多いんです。でも、新婦が「両親が式を挙げた教会で私も結婚したい。」という希望があったそうで、教会で式を挙げました。新郎のおじいさんが、「私はこういう時だけ教会でやるのは好きじゃない。」と言って入口に立っていたのが印象的だったかな・・・。良かった点は、新郎新婦が祭壇に向かってるのではなくて、皆に向かいつつ、壇上に斜めに置かれた椅子に座っていた点。皆が二人の顔を見られるってやっぱり良いことだなー、って思いました。意外と不評だったのは、教会のすぐ出たところにお墓があった点。これはノルマンディー地方では標準的なのですが、スペインではほとんど切り離されて墓地がある気がします。私の友達は、「墓場まで一緒って・・・先を見ちゃったような気がする。」と言ってましたが、考えてみたら日本もお寺とお墓は近いですね。ま、日本の場合、式をお寺ってあまり聞かないかな。

  • 披露宴 
披露宴会場と招待客の席次ボード

披露宴会場と招待客の席次ボード

披露宴は、通常フランスでは「カクテルパーティー」と「ディナー」に分かれます。そこまで親しくない相手だと、最初のカクテルパーティーのみによばれ、後はさようならになるんです。でも、スペインではそういう区別はしません。というわけで、私の知り合いの人は「ディナーと思って高いプレゼントを買って行ったらカクテルだけってことがあったのよー!」と憤慨してました。この辺、文化の違いを良く知らないと大変かな。

テーブルセッティングは素晴らしかったです。カトラリーも傷がなく、食器もつやつやとしていて、そこはスペインの方が演出が「素朴」といった感じでした。だけどっ!料理はスペインが圧勝でした。「魚介類がとれるノルマンディー地方での式だったのに、冷凍のお魚を使うとは何事!」と、後で文句を言う人も出てました。お肉は美味しかったけど、サーブがとろいとろい。1時間で1皿サーブはないでしょう・・・。そして、メインディッシュも終わり、そろそろデザートという所で一人一人にチーズとレタスの乗ったお皿がサーブされた時には、ちょっと「うっ」、ってなりました(笑)スペインの料理は手を使うものもあったけど、やっぱり新鮮なものをふんだんに使っていて、いろいろな心づくしが感じられました。Viva España!!

新郎新婦の両親。ドレスに合わせて帽子もコーディネート。

新郎新婦の両親。ドレスに合わせて帽子もコーディネート。

スペインの披露宴では新郎新婦と両親が中央テーブルに座っていましたが、今回の披露宴では、新郎新婦と一部の親しい友人が同じテーブルについていました。特にフランスの伝統というわけではなく、新郎新婦が主体で決めたことを表すためだったようです。が、これは非常に良くないと思いました。同じクラスで卒業した友達の一部だけがセンターテーブルに座っていたらどうでしょう?友達の優劣がついてしまうんです。しかも、一緒に座った友達は友達で、結局新郎新婦が席を立っていることが多いので、そこまで一緒にいるという感じを受けないわけです。他は丸テーブルだから会話も弾みますが、四角いテーブルの両隣に座った人同士で会話を盛り上げるのは難しいです。

  • お城

今回は花嫁の希望で、披露宴はお城で行われました。お城って言っても、王様が住むようなものではなく、なかなか大きめの「領主の館」といった感じです。素敵ではありましたが、教会から40キロほど離れていたので、車での移動になかなか時間がかかりました。というわけで、私は「お城じゃなくてもいいかなぁ。」と思いました。やっぱり披露宴の醍醐味は美味しい食事、そこに注視せずにお城だとちょっとマイナスですね(^^;)

  • 客層
領主の館に続く並木道。

領主の館に続く並木道。

花婿の父はドイツ人、母はフランス人、花嫁はフランス人ということもあり、式や披露宴のほとんどはフランス語、一部ドイツ語という感じでした。また、花婿はずっとルクセンブルグのEuropean School(EU関係者の子供が通うインターナショナルスクール)に行っていたので、友達もインターナショナルでした。だいたいの人は3ヶ国語位を操り、私のために英語に替えてくれるという感じ・・・。フランス語が操れればどれほど良いことか、とつくづく思いました。スペインだと、英語を話せる人がほとんどいなかったので、ずっとスペイン語で話してました。そう言うと、「ならフランスの結婚式の方がやりやすいのでは。」と思うかも知れませんが、そんなことはないのです。ひとたびスペイン語を話せば、スペイン人って本当にフレンドリーに打ち解けて話してくれるんです。社交辞令だけではなく、本当に会話を楽しんでくれるといいましょうか。その点、フランスの結婚式のお客さんは良かったけど、かなり「社交に長けた人」というか、本音が見えにくいという印象を受けました。フランス系ってそんな感じ?さて、日本人ってこの両方の要素を持っている気がしましたが、どうでしょうか。

というわけで、お洒落で素敵な式でしたが、私はスペインの素朴だけど質実剛健という式が気に入りました。でも、スペインもフランスもこれだけでは一般化できないので、これからもまた追ってレポートしますね。

Tagged as: , , ,

2 Comments

Trackbacks

  1. マヨルカ島での結婚式 | Haruki's way
  2. リサイクル・手放すということ | Haruki's way

Leave a Response